杜王町編・第14話 逃亡
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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康一の目は光を失い、貫かれたところから血が噴き出す。
「くそったれが~~~っ、何だ、この敗北感は・・・・?」
顔を引きつらせながら言う吉良。
「ムカつく小僧だ、仗助と億康が来るまでにあと1分もあるじゃあないか!
精神衛生上、イラつきを抑えるために嬲って殺そうと思っていたのに・・・」
キラー・クイーンに貫かれて『ぷらーん』と垂れ下がっている康一を見てウズウズする。
「しかも、この小僧・・・靴下を裏返しに履いていやがる、自分で気にならんのかな・・・裏表ぐらい確認してから学校に行け」
ズボッ・・・――ドサッ・・・
腕が引き抜かれて、康一の体が地面に転がる。
「・・・・・・」
その姿を見ていた吉良、最後の一撃をくらわせようとするが、どうにも靴下が気になる。
「ええい!やはり気になる!ちゃんと履き直せっ!」
潔癖症のせいかどうしても気になってしまう、靴下を直して、靴も丁寧に履かせる。
「ふむ・・・・これで落ち着く。
それじゃあ、木っ端微塵に消し飛ばしてやるッ!これで今夜も安心して熟睡できるッ!」
きっちりできたことで改めて仕上げにかかる。
「『キラー・クイン』の指先はそんな物質であろうと『爆弾』に変えられる。
そしてそれに触れた者は『爆破』される、君の場合は学生服のボタンを爆弾にしてふっ飛ばすか・・・」
しかし、吉良は気づいていなかった・・・自分の背後から脅威が迫っていることに。
「康一くん、君は・・・・精神的にはその男に勝っていたぞ・・・」
「つっ!!」
吉良はキラー・クインを背後に向けようとした・・・。
「何~~~ッ!?」
「「・・・・・」」
キラー・クインの一撃はスター・プラチナに阻止された。
吉良の背後に迫った脅威とは承太郎と里美だった、吉良が康一相手に闘っている際に二人ともアイス・フェアリーによって自力で動けるくらいに回復したのだ。
「たまげたな・・・まさか、その傷で立ち上がってくるとは。
しかし別の見方をすれば、気が付かないであのまま寝ていた方が幸福だったのにな。
その傷穴から向こう側の景色が見えそうだぞ・・・?」
そう言いつつも時計を見る吉良。
「良い時計だな」
「?」
「だがもう時間を見ないように叩き壊してやるぜ・・・貴様の顔面の方をな」
「なかなか面白うそうなヤツだな・・・君の名前とかいろいろ知りたいところだが、そろそろここを立ち去らなければならんのだよ。
あと20秒しかないのでね、それに・・・君の後ろの彼女、奥さんかな?」
吉良は里美を見る。
「んん~~っ・・・良い『手』をしているね、でもガラスで穴だらけだ・・・可哀想に。
『元のキレイなまま』なら魅力的だったのにね・・・」
「つっ・・・」
「おっと・・・それ以上やせ我慢はしないことだ、君も・・・立っているのがやっとだろう?」
承太郎と里美は膝をつく。
「フフフ・・・さっきの君のスタンド、とてもパワーが弱かったぞ、ピッチャーフライ取るみたいに簡単に受け止められた・・・そんな弱っていて私の『キラー・クイン』に勝てるとでも思っているのかね?」
吉良は『ニヤリ』と笑い、キラー・クインで承太郎に襲いかかる。
「そう・・・それは失礼したね、じゃあ・・・」
スパアァ――――ンッ!!
「ぶがっ!!」
アイス・フェアリーがキラー・クインの顔面を思いきり平手打ちした、吉良の顔も思いきりひしゃげる。
「な、なん・・・はぐっ!?」
さらに顎の下から膝蹴りをくらう。
「承太郎の『星の白金(スター・プラチナ)』ほどじゃあないけど私のスタンドも結構威力があるんですけど?近距離なら尚更ね・・・」
里美は平手と膝蹴りをくらって腰を抜かしている吉良を上から睨んでいる。
「それにしても・・・承太郎、この時計のどこか『良い時計』なの?全く趣味が悪いじゃない・・・」
「そうだな・・・」
承太郎もいつの間にか起き上がっている。
「目が霞んで見えちまったみたいだな・・・やれやれだぜ。
だが、そんなことはもう気にすることはなくなるぜ・・・・これからもっと悪くなるんだからな。
こいつの顔面の方がな・・・・」
『オラオラオラオラオラオラオラオラッ!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!オラオラオラオラオラオラオラオラッ!!』
「ぶげあああっ!!」
『オラアッ!!』
「はぐっ――ッ!!」
吉良はスター・プラチナのラッシュをくらい、近くのごみ箱に激突した。
〈な、何だ・・・コイツらはっ・・・!速すぎるし、強すぎる!何なんだ、コイツらのスタンドは・・・・?時間でも止められたみたいに、速すぎるッ!!〉
吉良の動きが止まった。