杜王町編・第13話 シアーハートアタック
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「やはりな、『温度の高い方』を優先的に探知して追撃してくるんだぜ」
〈『体温』の温度で爆発するのなら、このままでは危険すぎる・・・・。
おそらくこいつは炎の手前で―――っ!〉
里美は承太郎の前に飛び出した。
「!?」
「里美さんッ!」
バグオオォォォンッ!!
「ぐっ!」
「うぐっ!!」
爆弾スタンドの爆破は威力が先ほどの比ではなく、承太郎と里美の二人を傷を負い、吹き飛ばされる。
「承太郎さんっ!里美さんっ!」
康一が駆け寄ると二人の怪我はとてもひどかった。
里美の左半身が背中から腕、足までガラスの破片が突き刺さっている。
承太郎は右半身の顔から上下半身にビッシリ、ガラスの破片を浴びている。
「あ、あああああ―――っ!!僕のせいだ!僕が言う通りにしていれば二人ともこんなことにはならなかったのに!!
しっかりして!承太郎さ――んっ!里美さ――んっ!」
「うっ・・・こう、いちく・・・」
「っ!里美さんっ!ごめんなさい!僕が、僕がァ~~~っ!」
「大声出さないで・・・興奮すると体温が上がるから、アイツにまた標的にされる・・・」
『今ノ爆発ハ人間ジャアネェ~~~!!』
「!」
爆弾スタンドはまた動き始める。
「承太郎を・・・一緒にここから運び、出しましょう・・・、そして仗助くんに・・・助けてもらうの・・・私だけじゃ、とても追いつかない」
体格差はあるものの今はそんなことを言ってもいられない。
康一もわかっているようで承太郎の両脇に手を突っ込んで引っ張る。
里美は右半身を使って何とか這いずって逃げる。
「つっ・・・はあ、はあ・・・」
廊下に出ると里美は電気のスイッチを見つけて体を引きづって膝立ちをして灯りを付ける。
「康一くん・・・今のうちに奥へっ・・」
「は、はい!」
承太郎を引きづって奥へ向かう。
爆弾スタンドは照明の温度に反応し、攻撃し始める。
〈本当だっ!体温よりも高熱に優先的に攻撃していく・・・〉
「早く!」
「はいィ!くっ・・・!!」
康一が向かった先はキッチンだ。
〈ここならいっぱい火があるッ!時間を稼いでドアから出られるぞッ!電話もあるッ!〉
承太郎を壁に寄りかからさせて電話に向かう、里美も這いながらではあるがキッチンに到着した。
康一はコンロのスイッチをひねったが・・・。
「ちょ・・・ちょっと待て!これ、ガスコンロじゃないぞ!電気コンロだ!
な・・・なんで!?電気コンロなんだ、この家!?温まるのに時間がかかるじゃあないか!!」
爆弾スタンドが迫ってくる中、他に熱を発するものがないか探す康一。
里美は承太郎の近くにいくと疲れたのか倒れてしまう。
「里美さん!くっそ、他に何か・・・あっ!電気ポット!」
先程、店の主人はホットコーヒーを飲んでいたからお湯が残っているはず・・・。
「向こうへ行けっ!」
しかし中には一滴のお湯もない。
「わああああ!!か・・・空っぽだああああ―――ッ!!」
ギャルギャルギャル・・・
爆弾スタンドは照明を割り終えてこちらに向かってくる。
「・・・・・」
尻ごんでしまう康一だが、承太郎や里美に言われた『観察』をしてみることをした。
「待てよ・・・こいつ、二人の言う通り良く観察してみると弱点があるぞ!
気が付かなかった『弱点』が!!
それに、何だかムカついてきた・・・何で僕がくそったれの殺人鬼のおかげで怯えたり、後悔したりしなくっちゃあならないんだ?
何故殺人鬼のために僕がビクビクして『お願い神様助けて!』って感じで逃げ回らなくっちゃあならないんだ?
『逆』じゃあないか!
どうしてここから無事で帰れるなら『下痢腹抱えて公衆トイレ探している方がマシ』だって願わなくっちゃあならないんだ・・・?違うんじゃあないか!!
怯えて逃げ回るのは殺人鬼!貴様の方だァ―――!!」
エコーズが爆弾スタンドに立ち向かう。
「『体温』に向かって決して突撃をやめない・・・でも、そこなんだな!お前の『弱点』はそこにあるっ!決してやめないというところに『弱点』はあるッ!」
―――――――――――――――
「既に『3分』近く経つ・・・あの靴屋で何かが起こっているかは知らんが、この世のどんな事よりも安心して言えることがある。
『シアーハートアタック』に『弱点』はない・・・狙った標的は必ず仕留める」
吉良が強きに言い放った。
続く