杜王町編・第13話 シアーハートアタック
名前変換
この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「やれやれだ、初めて出会ったぜ。こんな頑丈なスタンドは・・・逆に俺の『自信』ってやつがぶっ壊れそうだぜ」
「そんな軟な精神でもないくせに・・・」
「二人とも!!そんな悠長にしてる場合じゃないですよ!このままだといつか破壊される!」
「わかってるよ」
「君はもっと離れていろ・・・今度こそバラバラにしてやるぜ」
二人ともスタンドを出して構える。
「ちょ、ちょっと待って下さい!意見を言いたいです!」
「聞きましょうか、康一くん」
爆弾スタンドから視線を外さずに話す里美。
「遠くから操作するスタンドは決して強力なパワーでは動けないっ・・・で、でもこいつのパワーや爆破衝撃は本体が近くにいなくっちゃあとても納得できない破壊力です!
せいぜい15・・いや10メートル以内に本体がいなくてはあれほどのスタンドパワーは出せないと思うんですッ!」
「なるほど、つまり『今、追えば本体を捕まえられる』と言いたいんだね」
「ええ!僕の『エコーズ』は射程50メートルです!犯人を探せますッ!」
「康一くん」
「!」
ピシャリと一喝する里美。
「承太郎の言う通り・・・『追わなくていい』よ、スタンドは君自身を守るために使いなさい」
「な、何故ですか!?」
「このスタンドは遠距離タイプのスタンドだからだよ」
「え、遠距離・・・!?そんな馬鹿なッ!だってこんなにスタンドパワーが強いんですよ!」
「俺たちはこれまでいろんなスタンドと出会って戦ってきた、その経験からわかる。
こいつは『遠距離操作』のスタンドだ、近くで操作するには動きが単純すぎる・・・向かってくる動きしかしていない」
康一は未だに信じられない。
確かに承太郎と里美はスタンド使いとして先輩だ、経験値も上だろう。
だが、自分もエコーズを得てから成長しているんだ。スタンドのことも分かっているつもりだ。
〈承太郎さんも里美さんも僕の事を軽く見てるのかな・・・?
『よく観察しろ』と説教したり、手に負えないと思っているんだろうか?僕だって成長してるんだ!〉
康一はたまらずエコーズを放った、外に出て本体を探す。
〈距離10メートル!〉
するとスタンドパワーを放っている男の後ろ姿が見える、腕には今しがた奪った修復済みの上着が・・・。
〈い・・いた!あいつだ!上着を持ってるぞ!〉
エコーズを男に向かわせるがいくら進んでも男にはたどり着けない。
〈お、おかしい・・・遠すぎるっ!50メートル以上は離れているぞッ!
どんどん離れて行くッ!エコーズの射程距離の外だッ!〉
承太郎と里美の言ったことは・・・正しかった。
〈ば・・・爆弾スタンドは『遠隔操作』!?バカな!あのパワーで遠隔操作なんてありえないッ!〉
康一は焦る、動機が激しくなる。
ウィンウィンウィン・・・
「!?」
道路から這い上がってきた爆弾スタンドは窓枠まで昇ってくる。
『コッチヲ見ロォ~~!!』
「うわああァァァ――ッ!!何でこっちに!?」
「分かったぜ!そいつはガラガラヘビのように『体温を探知して自動的に追撃してくるスタンド』だ!
『自動操縦型』!だから遠隔操作でもパワフルに攻撃できるのだッ!『エコーズ』を出して身を守れ!!」
「あ・・・」
エコーズの事を言われてたじろぐ康一。
「どうしたの?康一くん!」
「早く身を守れ!そこまでは時が止めても遠すぎるッ!」
「え・・『エコーズ』は今、『犯人』を追って50メートル先にいるんですゥ―――ッ!」
「なんですって!」
「!?」
「ごめんなさい~~~っ!!」
爆弾スタンドは康一に一直線に向かって行く。
「やれやれ・・・『スター・プラチナ・ザ・ワールド』!」
承太郎は時を止めた、そしてスター・プラチナは木の棒を拾う。
『オラオラオラオラオラオラオラオラ!』
床を擦り付けて火を起こす。
「この店の主人を最初に狙ったのは温かい飲み物を持っていたからだ、俺たち3人の中から康一くんを狙ったのは体温が上昇して熱くなったからだ。
ということは『体温』よりも熱いものが近くにあればそれに向かうはずだ。
『時は動き出す―――』」
時間停止が終わった。
すると爆弾スタンドは炎が燃え上がった承太郎の方に走り出す。