杜王町編・第13話 シアーハートアタック
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「・・・・・ハッ!」
爆発で飛散物が飛んでくると思われたが2人には衝撃はなかった。
「こ、これは・・・」
自分と承太郎の前には氷が防壁のように張られていた。
「『氷の妖精(アイス・フェアリー)』の『氷の盾(アイス・シールド)』!」
「ふぅ~・・・間一髪・・・」
「やれやれ・・・助かったぜ、里美」
「でも、さっきの爆弾ッ・・・!爆弾ですよね!?突っ込んで爆発するんだ・・・重ちーくんは、こんな風にやられたのか!
だから・・・重ちーくんはどこを探してもいなかったのか!」
康一が納得するのも余所に扉の向こうで足音が遠ざかっていく。
「ヤツが逃げるッ!」
「あれも追わなくていい!」
駆け出そうとする康一を承太郎が肩を掴んで止める。
「『追わなくていい』・・・?何言ってんですか?追えば犯人の正体が見れるんですよッ!」
「『注意深く観察して行動しろ』・・・だぜ、康一くん」
「へ?何のことですか?」
「あの上着・・・惜しいところで名札は見えなかったが、服の大きさからして身長175cm前後とわかる・・・職業は会社員。
結婚はしていない、女房持ちならボタンの修理程度でこんなところに服を預けたりはしない。
そして結構裕福の男とみた・・・年齢は25~35歳、生地とデザインからあのジャケットはスカした高級ブランドだ。
今下手に追跡しなくてもこれで犯人像は相当絞れる」
「なるほど・・・い、いやッ!だからといって追わないってッ!?鈴美さんと重ちーくんを殺した犯人なんですよッ!」
「康一くん、落ち着いて・・・承太郎だって追いたいのは山々なの」
「へ?」
「追いたくても追えないの、どこかその辺にさっきの爆弾スタンドがいるから」
康一は里美の言葉に周囲を見回す。
「見たんですか?!」
「いいえ、見てはいない」
「だが、いるはずだ。このままゆっくりとドアから外へ出るぜ」
承太郎も里美も入ってきたドアに向かう。
「はず・・?『はず』って・・ちょっと待ってください!見えないのに『はず』ってどういうことですか?」
「『犯人』が店の主人だけを始末して逃げるようなら15年以上も殺人を犯して逃げ回れるわけない。
逃げのびられている理由は1つ、『証拠を何一つ残していないから』・・・つまり私たち3人も始末のターゲットなの」
「!」
「それからね、康一くん・・・承太郎が『観察しろ』と言った意味は、ただ見るんじゃあなくて『良く観る』こと、ただ聞くんじゃあなくて『良く聴く』こと・・・さもないと、寿命を縮めることになる」
「ああ、その通りだ。この場で死ぬかもしれない、康一くん・・・君は慎重に行動しなくてはならないんだぜ」
〈ちょ、ちょっと待ってよ~~!用心深すぎるんじゃあないかな~~2人ともッ!
偉そうに『注意深く観察しろ』って言ってたけど、もしスタンドがいなかったら犯人は証拠の上着を持ってスタコラだっていうのにッ!!〉
「爆弾スタンド・・・本当にいるのかなあ~~?もしいなかったらマヌケですよォ~~?」
『犯人を追いたい』という先入観から集中力が疎かになる康一、自分の背後から飛び出してきた物に気付かなかった。
「うわああああああ!!」
『コッチヲ見ロッ!!』
あの爆弾スタンドが康一の顔目掛けて突っ込んできたのだ。
〈ほ、本当にいたァ―――――ッ!!マズいッ!触ってると爆発するッ!!〉
「『星の白金(スター・プラチナ)!』」
『オラッ!』
「!」
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!オラッ――!!』
スター・プラチナのラッシュでダメージを受けているに破損する様子が無い。
「ムッ・・・こいつ、これだけ殴っているのに、結構硬い奴だぜ」
カチリ・・・
「承太郎さん、爆発するッ!」
「『スター・プラチナ・ザ・ワールド』!!」
爆発の寸前で時を止めた承太郎。
「カッタルイことは嫌いな質なんでな・・・」
「そうね、手早く済ませましょう」
里美がスタンドを軽く上空に放り投げた。
『オラァッ!』
――ドギャアァン!!
ようやく車輪の部分が破壊される。