「いいえ、私・・・選ぶの止めたわ・・・」

「え？」

「由花子ちゃん・・・」

意外な言葉に驚く里美や康一。

「何を言ってるの？顔のない人生を送りたいの？」

「自分で選ぶのは止めるわ・・・康一くん、あなたに選んでもらうわ」

「「・・・・！」」

「僕に？」

「ええ・・・・だって、康一くんの選んだものなら・・・私それがどんな顔だろうと、どんな運勢だろうとそれで満足だわ・・・それに従える、後悔だってないもの」

「でも由花子さんっ・・・そんなことッ！」

「いいの、構わないわ・・・康一くんが選んだものなら勇気が湧いてくるもの。だから選んで・・・康一くん」

由花子の決意は固い、康一はそれを受けとめて浮かぶ顔のパーツの中から１つ掴んだ。

「これだよ、理由はないけど・・・これのような気がするよ。
でも、もしこれが違う顔だったとしたら・・・」

康一はエコーズを出現させる。

「これ、僕のスタンドで『エコーズ』っていいます。
あなたのスタンドで『エコーズ』の目を傷つけて僕の目を見えない様にしてください」

「「！！」」

「康一くん・・・本気なの？」

「うん・・・由花子さんは『後悔しない』って言ってるけど、彼女の性格だときっと『違う顔』になると僕に見られると嫌だと思うんだ。

僕・・・由花子さんのこと好きになっちゃったもんで、そうなるとすっごく困るし、嫌なんです////
なら、僕が見なけりゃ済むことだろうと思うので・・・・」

そう言うと康一は由花子に近づいた、由花子も屈んで康一に顔を寄せる。

パーツをはめ込んだ・・・・すると・・・。


「あ、あああ・・・」


由花子の顔が輝いた後、目と眉が綺麗に戻った顔があった。

「見てッ！康一くんッ！！」

「ピッタリだ・・・ィやった――――！！」

「ありがとう！康一くん！」




２人は抱き合って喜ぶ。


「まさか『目を見えなくして顔を見ない様にしてくれ』なんて言い出すなんて・・・」

「彩さん、あなた・・・」

「フフフ・・・魔法使いとしてのルールは曲げてしまったけど、これならハッピーエンドでしょ？
何の関係もない康一くんにそこまでさせてしまったら、それこそ魔法使いのコケンに関わるもの」

「ありがとう、彩さん・・・さっきはひどいことを言ってしまってごめんなさい」

「いいえ、でも・・・今思えば、あなたの言葉にも否定はできなかったわ。
もう少しやり方を変えても良かったかもしれないわ・・・でも、由花子さんは男の子を見る目だけは確かだったようね」










エステ・シンデレラ――――


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続く