第9話 黄色の節制~テンパランス~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「やれやれ、こいつぁ・・マジに弱点のねー奴だ。まったく最強かもしれん、恐ろしい奴だ」
「そんな悠長にしている場合じゃ!!」
「だがな」
慌てる里美の言葉を遮る。
「空条家・・・いやジョースター家には伝統的な戦いの発想法があってな・・・1つだけ残された戦法があったぜ」
「何ィィ~~~!?」
「本当?空条くん」
「ああ、それは・・・」
「それは?」
「『逃げる』」
「え?ええええぇぇぇ―――!!!!」
スター・プラチナがゴンドラの底を叩き、穴を開ける。
「なんだァ~~~~?食われている最中なんだぞ、このタコッ!
俺のスタンドに捕まって離れることはできんというのに逃げるだとぉ――?」
3人は真っ逆さまに落ちるが下には・・。
「逃げると言っても水の中にだぜ!!」
「!?」
スター・プラチナがイエロー・テンパランスを纏ったラバーソールごと水の中に落ちる。
当然、水中のため息か続かずにラバーソールは水上に顔を出す。
ところが息をするためにスタンドのガードを開いたせいか肉片がだんだん引いていく。
「からみついたスタンドがいくら無敵だろうが本体やっつけりゃあスタンドも死んじまうだろうさ。
Did you understand?
てめー、随分好き放題コケにしてくれたじゃねーか・・・エエッ!
俺はコケにされると結構根に持つタイプでな。
・・・・オラッ」
「ブギャッ!」
承太郎がラバーソールの顔面に拳を叩き込む。
「ブハッ」
「それに調子に乗って里美に触れやがって・・・」
承太郎の表情が険しくなる。続いて、肘を顔面にぶち込んだ。
「はぎゃ!」
ラバーソールは血を噴いて水中に倒れる。
「ま、待ってくれ・・・もう殴るのはやめてくれ。
鼻の骨が折れちまったァ、歯も何本かぶっ飛んだよォ・・・・。
下顎の骨も針金でつながなくちゃあならねーよ、きっとォ・・・」
ボコボコにされながら頼んでくる。
「・・・・・」
しかし承太郎の目は険しいままだ。
「治療を受けさせてくれ~~、大人しく2カ月は入院するよォ。
俺はDIOには金で雇われたんだ、命はってまで、あんたらを狙うつもりはもうねぇ!」
「ならしゃべってもらおうか?」
「へ?」
「これから襲ってくるスタンド使いの情報、そして何故DIOが里美を狙うのか・・・」
「ぷはっ!!」
そこへ水中にいた里美が顔を出した。
「ゲホゲホ!空条くんっ・・・いきなり、水の中になんて・・・ゴホッ・・・」
咳込みながら文句を言ってくる。
「ああ、悪かったな、だが、こいつを倒すにはこうするしかなくてな」
「え?」
見ればラバーソールはボコボコの状態。
「あら~・・・」
無傷の状態を見ているため、変わりように驚く里美。
「で?さっきの質問に答えてもらおうか?」
「な!?そ、それだけは口が裂けても言えねぇ・・ぜ!誇りがある・・・殺されたって・・・仲間のことはチクるわけにはいかねぇぜ!」
「なるほど・・・ご立派だな」
拳を固く握る承太郎。
「お、おおおお思い出した!『死神』『女帝』『吊られた男』『皇帝』の4人がお前らを追ってるんだった!」
「随分軽い誇りね・・・」
呆れた里美。
「で!どんな能力だ?」
「し、知らねぇ!これは本当に知らねぇんだ!スタンド使いは能力を他人に見せない・・・、たとえ味方にでも見せることは弱点に他ならねぇからだ!」
「つるんではいるけど信頼はゼロね」
「そんなもんだろうよ、寄せ集めなんだからよ」
「た、ただ・・・」
「あん?」
「DIOにスタンドを教えた魔女がいるが、その息子が4人の中にいる・・・。
名前はJ・ガイル、目印は両手とも右手の男!カードの暗示は『吊られた男』・・・・」
「「!」」
ラバーソールの言葉に息を呑む2人、まさしく今聞いた男はポルナレフが追っている妹の仇だ。
「そいつの能力だけは噂で聞いたことがあるぜ・・・鏡だ、鏡を使うスタンドらしい。
実際見てねーが、ポルナレフは勝てねーだろうぜ、きっと死ぬぞ」
「っ!あんたね、ポルナレフがどんな気持ちでいたか知らないくせによくもそんなことが言えるわね!
ポルナレフの妹さんは何の罪もない純粋な人だったの!そんな人をあんたたちが・・・そのJ・ガイルって奴がっ・・」
「ひィっ!!」
「やめろ、高瀬」
引っ叩こうとした里美を止める。
「こんな奴を引っ叩いてもすっきりしねぇぜ」
「・・・・・」
「それでもう1つの方は?」
「な、何だ?」
「DIOがこいつを狙う理由だ」
親指で里美を指す承太郎。