杜王町編・第12話 シンデレラ~辻彩~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「あっ!由花子さん!」
「こっ、康一くんっ!!?」
意中の相手に偶然とはいえ居合わせて驚いている由花子。
「あら、久しぶりね、康一くん」
「あ、里美!お久しぶりです!」
「随分、急いでいるみたいだけど何かあったの?」
「あ・・いいえ、実は・・由花子さんを探してて・・・」
「わ、私を・・・?」
「うん、さっき煉瓦亭の近くを歩いてたのを見たんだけど・・・とても落ち込んでいたから、僕・・・その心配で・・・////」
「し、心配っ・・?康一くんが私を・・・?///」
〈あらあらあらあら~~っ!!?〉
『30分』様子見と話をしていた矢先のこの出来事・・・由花子も里美もビックリである。
〈さっそく効果が出たってところかしらね・・・でも、まあ~、きっかけが作れたからいいか・・・〉
里美は軽く後ろから由花子の肩を突く。
「?」
「(ボソッ)・・・立ち話なんだからお茶でも誘ったら?」
「あ、そうですね・・・あ、あのッ!こ、康一くんッ!」
「え?な、何かなッ?!」
「あ、あの・・・立ち話も何だから、座ってお喋りしない?///そ、その・・・よかったら、だけどっ・・・///」
「・・・つっ!あ、あああ、そ、そうだねっ!!そういえば、ちょっと喉が渇いたかな~~っ!!」
上手く康一を誘えたようなので安心して里美は『あとはお若い人同士で~』なんて思ってその場を後にしようとしたのだが・・・。
ギュウゥ~~~ッ
「・・・・・・」
「「・・・・・」」
「あのさ、由花子ちゃん、康一くん・・・・何で私のジャケットの裾を握ってるのかな?」
「あ、いえ・・その・・・」
「里美さんも一緒にどうかな~・・・って」
「いやいやいやいやいやいやいやいやっ!!!
何で私も一緒に行くの!康一くんは由花子ちゃんを心配して来たんじゃあないの!?
由花子ちゃんも!せっかく康一くんが来てくれたんだから、2人でお話すればいいじゃない!!」
『2人』をあえて強調する里美。
「それは、そうなんですけど・・・」
「ええ、でも・・・」
「・・・・・」
2人からは『初デートに何をすればよく分からないから助けて』オーラが全開だった。
〈おいおいおいおい・・・由花子ちゃん、ついこの間までの束縛するほどの勢いはどうしたの?その勢いで怖がられてしまったから慎重になるって気持ちはわかんないでもないんだけどさ~っ!
康一くんも男の子だったらエスコートとかリードしてあげなって!まあ~、承太郎も進んでやる方ではなかったけどねッ!〉
もじもじしている2人を見ながら考えている里美だったが、由花子が手を握ってきた。
「里美さんには今回のことを最後まで見届けて欲しいの!お願いッ!ついて来てちょうだいッ!!」
「うっ・・・」
目がマジだ、後ろにいる康一も『ついて来て』と目で訴えている。
「・・・・・・・・・はああぁぁ~~~・・・、わかったよ~~~」
もう負けるしかなかった。
こうして3人は『Cafe de maigot』に向かった。