第9話 黄色の節制~テンパランス~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「ヒヒヒ、どうする気だい?連絡を取ったって食われるのは時間の問題だぜ?」
「・・・・」
「高瀬・・・」
「どうするかって・・?こうするのよ!」
すると里美は承太郎の体に体当たりしてけケーブルカーの外へ飛び出す。
「な、何!?」
「JOJO!お姉ちゃん!」
連絡を取っていたアンも驚き叫ぶ。
「アイス・フェアリー!!」
アイス・フェアリーの髪の毛が向かい側にある建物へ伸び、絡みつくと2人を引き上げる。
「ひゅ~、やるねぇ。お嬢ちゃん。
だがしかし、それで逃れられたと思うな、ついでに教えておいてやるぜ。
俺のスタンド、『イエロー・テンパランス』に弱点はない!ガァハハハハハーーー!!」
奴のケーブルカーが遠ざかいく。
「はあ・・・大丈夫?空条くん」
「ああ、助かったぜ」
「でも、射程距離の外に出れば解けるっていうことでもなかったみたい」
「どうやらそのようだな」
見ると承太郎の右の小指にはまだスタンドが食いついていて、しかも徐々に範囲を広げている。
「やれやれだぜ。
このままだと右手全体にうつってしまう・・・とりあえず、あの野郎と戦う前にコイツをどうにかしなくちゃあな。最悪、指を詰めなきゃならんはめになるぜ」
「負傷してるわけじゃないから私のスタンドでも対処できない・・・」
「仕方ねぇ」
ポケットからライターを取り出す。
「な、何するの!?空条くん!」
「ちと火傷はするが焼き殺す」
そして着火したライターで小指のスタンドを炙る。
「なにッ!?」
しかし黄色のスタンドは指どころか右手全体に飛び散った。
「ちっ・・熱するのはまずいか・・」
「なら!」
里美がアイス・フェアリーで空気中の水分を凍らせた氷を差し出す。
「氷か・・・」
氷を掴んで当ててみたが・・・。
「ぐうっ!」
「あっ!」
「ぬううっ、野郎~~、冷やすと針のように尖ってますます食い込みやがった!」
「ご、ごめん・・」
「いや、お前が謝ることはねぇぜ。
しかし、熱すのも冷やすのもダメとなれば、もう本体をどうにかするしかねぇようだ」
「で、でもその状態でどうやって・・・」
「高瀬、飛ぶぞ」
「え?きゃあ!!」
承太郎は今まさに通過しそうになったケーブルカーに飛び乗った。
「邪魔するぜ」
「おやまあ・・・変なところから乗って来るねぇ」
「気にしねーでくれ」
「ごめんね、急に飛び込んできたから驚いたよね」
ケーブルカーの中にいたのは裕福そうな女性と寝ている男性とアイスキャンディーを食べている子供、そして犬が一匹。
しかし急に人が入ってきたので怖がってしまっている。
「でも空条くん、熱しても冷やしてもダメだったスタンドに何か考えでもあるの?」
「それは・・・・」
「フン!ちょいとあんた達ッ!『火』も『氷』も無駄なんだよッ!」
「「!!」」
「だから、あたしゃ言ったろう!『弱点はない』ってさァ―――!!!」
「「!?」」
すると同乗していた女性の体が溶けた、いや形を変えたのだ。
「うわあああ!!」
同じく同乗していた父子も驚く。
「あ、犬が!」
「わっ、私のポッキーがァ――!」
溶けた肉片に犬が呑まれていく、父親はリードを引っ張る。
「だっ!駄目!!引っ張ったら!!」
里美の言ったように引っ張られた犬の首は生々しい音を立てて引きちぎられた。
「野郎・・・もう、このゴンドラに飛び移ってのか・・・」
「とどめ、刺しに来たぜ!承太郎先輩!!そして彼女をいただきにな!!」
「このゲス野郎が・・何故高瀬を狙う?いや、狙っているのはDIOか」
「俺はゲスじゃあねぇ。俺の名はラバーソール!お前を殺す男の名だ!!覚えておけ!!」
「お前の名前なんざ聞いてねぇ、何でDIOが高瀬を狙ってんのか聞いてだよ」
「あぁ~ん?これから死ぬ奴が聞いても意味ねぇだろうがよ」
「この野郎!!」
スター・プラチナがゴンドラの中の手すりを引っぺがし叩き込む。
「むっ、早い!しかしィ―――ッ、弱点はねーと言っとるだろうが、人の話聞いてんのかァ、この田吾作がァ――!!」
黄色の肉片が鉄棒を掴む。
「俺のスタンドはいうなれば『力を吸い取る鎧』、『攻撃する防御壁』なんだよ!エネルギーは分散され吸収されちまうのだ!
てめーのスピードがいくら速かろうが力がいくら強かろうが―――このスタンド、『イエロー・テンパランス』の前には無駄だッ!
俺を倒すことはできねーし、その右手は切断するしか逃れる方法はないィィ!」
「Did you understand?」
肉片が承太郎に絡みつく。
「空条くん!!」