杜王町編・第11話 ハーヴェスト~矢安宮重清~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「億康、気を付けろ!何かされてるぞッ!」
「ううう、うげェ~~!」
「!!」
しかし億康も既に倒れていた。
「お前、仗助さんと億康さんに何したんだ!」
「まだ気づかねーのか?お前ら?
こいつらは今、酒で酔っ払っているんだどッ!しししっ!」
重清が洋酒の瓶を手にしている。
「俺の『収穫(ハーヴェスト)』は何だって集めてくる!さっき商店街を走っている時・・・酒屋から持ってきたコレをこいつらの体に注入したんだど!」
「注入って・・・まさか血管に!」
仗助たちが自分の腕に痛みを感じて袖を捲って見るとハーヴェストが針で酒を注入している。
「『収穫(ハーヴェスト)』って『物を拾ってくる』だけじゃなくてこんなこともできるの!?」
「まるで『蚊が血を吸う前に自分の唾液を血管に注入する』みたい・・・お酒なんて血管から直接入れられたらあっという間に酔っぱらっちゃう!
アルコールは薬学上・・・麻酔剤みたいなものだもの!」
小さくて力もないが小細工だけはいっちょ前だ、こんなに手こずる羽目になるとは・・・。
「さっきお前ら、おらのことヒソヒソなんか話してたな・・・・『聞き分けのねぇヤツ』とか『もう付き合いたくねー』とか・・・ン?
いろいろ言ってたな、おい・・・バカにしやがったな?『フトッちょ』とも言ってたな!
おらのことなめるとどうなるか、身にしみて分からせてやるど!
やれっ!『収穫(ハーヴェスト)』!!」
重清の声を合図に無数のハーヴェストが仗助たちに殴りかかる。
「減らず口叩くんじゃあねーど、仗助ッ!!オマエらのスタンドなんてチンケな能力だど!
500万の半分も取れる資格があると思ってんのか?
『無能』のくせに、お前ら・・・・おらの『収穫(ハーヴェスト)』の半分の強さでも持ってから要求しろどッ!」
「はああ~~~・・・」
「!」
すると今まで見ていた静亜がため息をつく。
「何だ~~?お前ら、500万に興味はなかったんじゃないのか?」
「ああ、興味はないよ・・・でも、アンタ見てたら『スタンド使い』ってホントに内面がビジョンに出るんだなって少し興味が出た。
まあ、アンタの場合『チンケで弱い者いじめが大好きなスッゴイ陰湿な精神力』の持ち主であることがよ~くわかったよ」
「・・・ピクッ」
『弱い者いじめの大好き』というワードに重清は引っかかったようだ。
「おらが・・・『弱い者いじめ』してるっていうのか・・・?」
「そうだよ、アンタは自分では『弱い者いじめ』は嫌いと言ってるけど今のこの状況を見たら誰でもしてるって思うじゃん。
加えて『約束も破る』、『手柄は独り占め』、卑怯者以外の何者でもないじゃないか!」
「何だとォ~~~!!」
「おーっと・・・動かない方が良いよ」
重清が静亜に向かって行こうとすると背後で『シャーッ』と音がした。
「え・・・?」
振り向くとそこには毒々しい色をしたコブラがいた。
『シャーッ!!』
「うげげげッ!!」
コブラは重清の首を締め付けている。
「億康さん、『手(ザ・ハンド)』を!」
「おう!瞬間移動だぜ!!」
「!」
コブラに気を取られていた重清の手から手形が消えた。
「取り戻したぜ、良くやった・・・静亜、ハトホル」
「お、おらの手形がッ~~~!」
「動かないで!」
「つっ!!」
ハトホルの声に暴れるのを止める重清。
「そのコブラは私のスタンドよ、少しでも妙な真似をしたらコブラにあなたを噛ませる。
猛毒を持っているから死ぬのに時間はかからない、スタンド能力を解除しても毒は体内に残り続ける。つまり完全に追いつめたってことよ!」
「それが何だって言うんだど!コブラの毒なんておらの『収穫(ハーヴェスト)』で吸い出してしまえばどうってことないど!」
「あなた、スタンドのルールも知らないの?」
「す、スタンドのルール?」
「『スタンドはスタンドでしか倒せない、スタンドが倒されれば本体もダメージを受ける』
つまりスタンドで吸い出したとしても一度でも体内に入ってしまえばダメージは免れないってことよ!
それにたとえ生き延びたとしてもあなたは形勢逆転されているから仗助さんたちには手は出せない」
「へ・・・?」
『何を言われているのかわからない』と言う顔の重清。
「つまり・・・こういうことだよ」
ビリビリ・・・
「!?」
仗助が500万の手形を破った、2度も3度も細かくなるまで・・・。