杜王町編・第11話 ハーヴェスト~矢安宮重清~
名前変換
この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ししっ!」
ハーヴェストが重清を抱えて走り去る。
「うおおっ!何だッありゃ!?」
「『収穫(ハーヴェスト)』が巨大なキャタピラみたいに・・・」
「なんてこったッ!ヤローッ!とんでもなく早えーぞッ!」
人間が嫌うあの黒い虫なみに早いハーヴェスト、立ち塞がるビルの前で止まるかと思いきや壁をもよじ登る。
「うわ~~っ・・・」
「何か嫌な移動の仕方、見てて気持ち悪い・・・」
静亜もハトホルも同じような想像をしたようである。
「んなこと言ってる場合かよッ!ヤバいぜ!建物の向こう側に行かれたら追えないぜッ!」
「ああ、大丈夫ですよ・・・『エチドナ』!」
ハトホルが自分のスタンドを出すと空間に穴を開ける。
「はい、どうぞ」
「『どうぞ』って・・・まさか、ここくぐれば重ちーのとこに行けんのか?」
「はい」
「そんな馬鹿な・・・」
「いいから早く行ってよ」
「「うぉわああっ!!」」
俄かには信じわれなくて躊躇している仗助と億康だが後ろから静亜に押されて空間の中へ。
「うおほほほ――――っ!?・・・って?あれ?目の前に空がある?」
「ビルの最上階かよ?マジで!?」
「だから『行ける』って言ったでしょうが」
同じく空間を通って来る静亜とハトホル。
「おおおお、お前スゲー能力だな!!こんなこともできるのか?!」
「でかしたぞ!ハトホル!これで追いつけるぜ!」
ハトホルを揺さぶる2人。
「あの・・・喜ぶのは良いんですけど、標的(ターゲット)に逃げられますよ・・・」
「「はっ!」」
見ると重清は太い鉄パイプを挟んだ向こう側のビルに渡ってしまっている。
「待てよ!重ちー!逃げられると思ってんのかああ?」
「!」
「かかってこいよ、てめーの『収穫(ハーヴェスト)』1匹1匹プチプチ丁寧に潰してやっからよォ~~、茶碗買った時についてくる空気のビニールみたいに1つずつプチンプチンとな!」
仗助と億康が鉄パイプを渡り始めると大きく揺れた。
「仗助さん!億康さん!」
「危ないッ!」
「うおおあッ!?」
「おらの『収穫(ハーヴェスト)』はスゲェんだど!なんだって集め取ってくるどー、パイプを支えている『ねじ』だって『ボルト』だって・・・・外して持ってこれるんだぞッ!」
数匹のハーヴェストが仗助たちが渡って来ようとした鉄パイプのボルトを緩めて取り外したのだ。
2人は支えが無くなり、落下してしまう。
「仗助さん!億康さん!」
「心配ねぇぜ!」
『ドラドラアアアアアッ!!』
「俺の『クレイジー・ダイヤモンド』もスゲェぜ!『壊れたものなら直せる』!」
クレイジー・ダイヤモンドが鉄パイプを殴りつけるとスタンド能力でハーヴェストが持っていたボルトも回収され、元の状態に戻った。
「!?」
重清は仗助のスタンド能力を知らなかったので、こんなことになるとは思っていなかったのだろう。
でも仗助と億康はもう目の前に『戻って』きてしまった。
「ちわ~ッす・・・重ちーくん」
「ムチャクチャむかついているがよ~~~・・・今ならまだ許してやるぜッ!
おめーの態度次第ではな?2・3発ブン殴る程度だけでなあ~~っ!」
「その『2・3発』に力込めるんだよね?億康さん」
「ったりめーだッ!!」
「じゃあ、同じじゃん!!」
ごもっともな静亜のツッコみ。
「ほれ、500万の手形渡しな!」
仗助がズイッと迫る。
「嫌だど・・・」
「ああ?」
「言ったはずだど・・・『追ってきたら殺す』って・・・!!」
「!」
すると突然、重清が3人に見える。
「なっ・・・!」
「どうしたの?仗助さん!」
「手の・・・指が増えてるッ!」
気のせいかと思い、見直すとやはり自分の手の指が増えている。
しかし次の瞬間、突然体がよろめいて背中から倒れた。
「いったい・・・なんだ、これは!?た・・・立てねえッ・・・!?」
体に上手く力が入らない仗助。