杜王町編・第11話 ハーヴェスト~矢安宮重清~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「っというわけで~!」
重清の手から億康が現金手形を奪う。
「これは俺たちが預からせてもらうぜ、重ちー・・・トラブルはなしにしようぜ。
3日後に現金化すっからよ、約束通りに公平に半分半分で分けようぜ」
そう言って仗助たちはその場を去る。
「お前ら、音声があるなら何でさっき出さなかったんだよ~!」
仗助が静亜に詰め寄る。
「だって仗助さんと億康さんに反省してほしかったから」
「反省?」
「そうです。今回、重清さんの『収穫(ハーヴェスト)』を利用して小遣い稼ぎしようした仗助さんや億康さんにも悪いところはあるんですよ!」
「そりゃあ・・・そうだけどよぉ~~~、でもよぉ!500万円も儲かったのは仗助や俺がいたからだぜ!
それに現金化したら、あいつは250万円も1人で受け取るんだからよォ!!」
「そうだな~~~・・・って待てよ!改めて考えるとよ、250万って結構な額じゃあねェか!4人で分けると・・・」
「「いや、私たちはカウントしないで」」
2人揃って首を横に振る。
「え?いいのかよ?」
「小学生や中学生が持っていい金額じゃあないです」
「そうかァ~?ってことは・・・俺たち2人で分けるから1人あたり125万!!」
「「ぎゃあああ~~~~~!!やった!やったやった!やったやった!やったやった!やったやった!」
2人は大はしゃぎだ、しかし・・・。
「やるもんかよォ~~~~・・・」
「「「「!」」」」
重清の低い声が聞こえる。
「お前らなんかに1円だってやるもんか・・・・!!お前らのスタンドなんか『へ』でもないぞ!
おらの『収穫(ハーヴェスト)』がいたからこその500万なんだッ!
おらの『収穫(ハーヴェスト)』にお前らが敵うわけがわけはないんだ・・・証拠を見たいか?ン?
強い証拠を見たいか?ンン?なら・・・見してやるッ!」
すると億康の右耳にぶら下がっていたハーヴェストの1匹が億康の耳を引っ搔いた。
「イッ!」
億康は痛みに手形を握る手の力が緩む、その隙にハーヴェストが手形を奪って逃げる。
「それ以上追ってきたら・・・・殺すぞ・・・」
「重ちー・・・」
「この野郎~~~、スタンドをズラッと出しやがって・・・『殺す』だと?
このスカタン野郎が!!てめーの本体もスタンド能力もバレバレなんだぜ~~!!
てめーッ、俺たちに向かってスタンド出すなんざ死ぬ覚悟でやってんだろーなッ!コラァッ!」
億康がザ・ハンドで攻撃しようとするが、足元が急に痒くなる。
見ると自分の学生服のズボンの裏側からモゾモゾと動いている。
「まさかッ・・・億康さん、ズボンまくって!!」
急いでズボンの両裾をまくり上げると無数のハーヴェストが億康の足を引っ掻いて傷をつけている。
「おっおっ・・俺のズボンの中にィィィィィィィ~~~~ッ!!」
『ドララララララララララッ』
クレイジー・ダイヤモンドがハーヴェストを殴り飛ばす。
「ダメだ、仗助さん!ハーヴェストは数が多いから数匹倒したくらいじゃ本体のダメージにならないよ!」
「ちくしょ~~ッ!だんだんムカついてきたぜッ!逃がすかよ~~、500万ッ!!」
億康の傷を治しながら、叫ぶ仗助。
「俺はもうとっくにスゲーッムカついてるぜッ!」
2人は重清を追って走り出す。
「やれやれだな~・・・」
「まあ、さっきまでやられっぱなしだったからね」
静亜とハトホルもすぐに2人に続く。
「くっそお――――っ、この俺をコケにしやがってッ!タコ殴りにしてやるッ!」
「『500万』独り占めに欲を出すたあ、よっぽど『スタンド能力』に自信があるか『大バカ』のどっちだろーぜ・・・後者だろーがよォー!」
「「・・・・・」」
その『欲』でこんなことになっていることを自覚しているのだろうか?
「このフトッちょがッ!その体型で走って逃げよォーたあ――――ッ!おめでてーぞ、コラッ!!」
ボテッ!
案の定、重清はコケた。
しかしハーヴェストが重清の体を下から持ち上げる。