杜王町編・第11話 ハーヴェスト~矢安宮重清~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「ぎゃああああああ――――!!!」
仗助も状況が飲み込めた、年末グレート宝くじ『SG組』121314と雑誌の当選番号と賞金500万の文字。
「やったぜェ―――っ!!メルヘンだッ!ファンタジーだッ!こんな体験できるやつは他にいねーっ!」
「ああ、確実だ・・・うそのようだが間違いねェ。
そしてこれは『宝くじ』で捨ててあったモンだ、いずれは焼却炉行きだった・・・期限もあと数日だぜ。
換金する時銀行でいちいちうるせーことを聞かれても正々堂々と俺たちが買ったことにするッ!
つまり、俺たちの『500万』だァ―――ッ!!」
「ぎゃあ―――ッはははははははははは!!」
仗助と億康は完全に浮かれている。
〈〈いいのかなあ~~~?〉〉
悩む静亜とハトホル、はしゃいでいる仗助と億康を余所に重清は何の反応もしなかった。
その後、仗助と億康、重清は銀行の『外貨両替・宝くじ当選金』の担当部署に向かった。
しかし静亜とハトホルは遠慮して外で待つことにした。
「ねえ?あの重清って人どう思う?」
「うん・・・私も、あんまり良い人には思えないね。
『自分のスタンドが拾って来たものだから自分が全部もらって当然だ』って考えなのが見え見え・・・、さっきの1万円札のことといい、今回も同じことしてくるよ」
「だよね~、私たちより年上だけど、バカな上にワガママ過ぎッ!仗助さんたち浮かれちゃってたけど・・・大丈夫かな?」
2人は銀行を見上げて3人の出てくるのを待つが、その予想が数十分の後、現実になってしまうのだ。
――――――――――――
「お帰り~」
3人は無事に銀行から出てきた、ハプニングはあったものの500万円は受け取れたようだ。
だが、その後が悪かった。
「うしししっ!やったァ――ッ!おらの賞金だッ!おらが当てた500万円だぞ―――ッ!しししっ!」
「おい・・・待てよッ!
『半分』は俺たちの取り分だって約束したよなぁ?『半分』は俺たちのもんだぜ!重ちー!」
「・・・・・・・・言ったっけ・・・?そんなこと・・・」
億康がまたもや怒り出す。
「またか、てめーッ!」
億康は飛びかかろうとするが、仗助に遮られる。
「おい、仗助!何止めてんだ!まさか今度も譲るきじゃあねーだろーなーッ!?」
「いいや、俺も今度は退かん!これだけは譲らん!」
「そうだよなあ~~!よく言った、仗助!
そりゃあ引かねーよなッ!譲るわけにはいかねーよな!当たり前のことだからなァ―――ッ!」
「分けるのが惜しくなったってわけかよ重ちー?そーゆーことは通用しねー金額だよなあ~~~ッ?」
すると重清はポケットから1万円札を2枚取り出して、仗助と億康に差し出した。
「ホイ!これでいいだろ?あんたたちは・・・大した事はしてなかったんだから・・・友達としての・・・おらからの『情け』だよ・・・」
ニタリと笑う重清に仗助と億康の米神がピクピク引きつる。
『「それで、その『アイデア』ってなんなの~~?」
「その前にだ!これは『ビジネス』だ!
アイデア料として『稼いだ金額の半分を俺たちに支払う、あとの半分を重ちーが受け取る』、これを約束してくれ!これぞ『ビジネス』だ!!
『みんなが幸せになる』一大プロジェクトにするんだよ!どうだ?」
「う・・うんッ!それはいいけど・・・お、おら・・・何をすればいいのかな・・・?」
「『コレ』だよ、『コレ』!
『ブルースタンプ』、杜王町駅前にもある東日本最大のチェーンデパートの1つ『カメユー』で買い物をすると100円につき1枚くれるシールだ。
例えば、この『カメユー』なんかは『キャッシュバック』つって現金でもらってもいいのよ・・・おめーら全部集めてる?
こーゆーのを捨ててるやつって結構多いと思うんだよ!」』
「「「!」」」
急に音声が流れたので振り返るとハトホルがカセットテープの録音機を持っている。
「重清さん、約束は守らないとダメですよ?ちゃ~んと『証拠』はあるんだし」
「ろ、録音機・・・!?い・・いつから録音してたんだ!」
「最初から~!だってなんかキナ臭かったら」
「『キナ臭い』って・・・おらのこと疑ってたってことかあ~~!!」
「「そうそう」」
2人揃って頷いている、そして『音声』という証拠を出されて慌てる重清。
「デカしたッ!静亜!ハトホル!」
「さっすが承太郎さんやアヴドゥルさんの娘!ぬかりがねェぜ!!」
してやったりの仗助と億康。