杜王町編・第10話 岸辺露伴の冒険
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「うわっうわっうわあ―――っ!」
「落ち着けよ、康一くん。すぐ見えるように書き込むから」
気付くと小道に入る前の道に戻っていた。
そしてよく見るとオーソンと薬屋の間の道が無くなっていた。
「戻れたようね」
「ああ、ハトホルも問題ない」
5人無事に戻れたようだ。
「よかったわ」
振り向くと鈴美とアーノルドがいる。
「私たちはずっとここにいるわ、『犯人』が捕まるまで・・・。
私とアーノルドが後ろを振り向いてパパとママの所へ行くのは・・・この町に『平和』と『誇り』が戻って来た時・・・それまではここを離れられないわ。
何か私に聞きたいことがあったら・・・・いつでもここに来てね、いつでも会えるわ。
露伴ちゃん・・・康一くん・・・アヴドゥルさん、イシズさん・・・そしてハトホルちゃん。
話を聞いてくれて心から感謝するわ・・・・」
杉本鈴美はそう言って光の中に消えていった。
「『露伴ちゃん』だって・・・馴れ馴れしい呼び方だ」
「だが、嫌な気持ちではない・・・・違うか?」
「?」
「君は『気にくわないことがあれば怒る』タイプだ、しかし・・・杉本鈴美に対して嫌悪感は感じなかった。そうだろう?」
「まあ・・・」
アヴドゥルの言葉に対して答えを濁したが、確かにそうだ。嫌な感じはしなかった、むしろどこか懐かしい感じに近い。
「承太郎には私たちから話しておこう。
康一くん、君は仗助たちに話しておいてくれないか?」
「あ、はい!わかりました!」
――――――――――――
その後、分かったことだが・・・・杉本鈴美の話は15年と10カ月ほど前に実際にあった事件だった。
1983年、8月13日・・・殺人の動機からも物的証拠からも捜査は行き詰まり、『迷宮入り』になってしまったという。
そして、もう1つ驚愕な事実が発覚したのだ。
当時、露伴の家は杉本家の近所にあり、家族ぐるみで親しかったという。
さらに、あの事件の晩、両親が急用でどうしても留守にしなければならなくなり、当時4歳だった露伴を杉本家に預けていたそうだ。
つまり、あの惨劇の事件あった後、露伴だけが無事だった。
警察に保護された時、露伴はたった一言を繰り返し話していたそうだ。
『鈴美お姉ちゃんが窓から逃がしてくれた』・・・と。
続く