第9話 黄色の節制~テンパランス~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「きゃあーっ!!」
「空条くん!」
里美は承太郎の腕や背中を掴む、承太郎自身も柵に掴まり、落ちるの免れた。
「冗談ッ!ハハハハ?冗談ですよぉ~~~っ、承太郎くん!」
「じょ、冗談って・・・花京院くん、いくらなんでも!!」
「おいおい、落ちなかったんだし、いいじゃあないか。ねえ?里美ちゃん」
すると里美からもらったチェリーを口に含むと舌で転がし始めた。
「レロレロレロレロレロレロ・・・」
「っ・・」
「・・・・・・」
すると舌で遊んでいたチェリーが地面に落ちる。
「ハハハ!また!何バカ面して俺を睨んでるんだよぉ、承太郎先輩!
冗談だっていっとるでしょうが!あんた、まさか冗談も通じねぇコチコチの石頭の持ち主ってこたあないでしょうねぇ~~?」
そして地面に落ちたチェリーを口に入れ食べてしまった。
「花京院くん・・・」
人が変わったような花京院、里美は恐ろしくなってきた。
そういう間にケーブルカーが来た
「乗れや、花京院」
「・・・・」
「ケーブルカーが来たぜ、乗れといっているんだ。この俺の切符でな」
そう言うと承太郎は拳を握る。
「何かにとりつかれているてめーは、この拳でぶっ飛んで乗りなということだ」
言い終わると思いきり花京院の顔面をぶん殴る。
「ぶッ・・がっ・・」
「っ!?」
「なに!?」
花京院の顔面が割れた、口の上顎と下顎の間がパックリと・・・。
「きゃああー!!」
吹っ飛ばされ、ケーブルカーの中に倒れていた花京院がむくりと起き上がる。
「ヒヒヒ・・・違うなあ」
「「っ!」」
「とりつかれているのとは、ちょっと違うなあ~~」
割れた顔で不気味に笑う花京院、いやそれはもう花京院ではない。
それは承太郎にも里美にもわかった。
「気が付かなかったのかい?俺の体がだんだん大きくなっていることに、まだ気づかなかったのかい?
承太郎くん・・・お前の身長、195㎝よりでかくなっているぜ」
「アンちゃん!ジョースターさんたちに連絡を取って!」
承太郎と里美は花京院に変装した何者かとともにケーブルカーに飛び乗って行ってしまった。
「何者だ!?」
「スタンドには違いないだろうけど・・・でも空条くんはさっきこいつに触れることができた。
触れることができるスタンドがあるとでもいうの?」
「俺は食らった肉と同化しているから一般の人間の目にも見えるし、触れもする。
それが俺のスタンド!『節制』のカード!『イエロー・テンパランス』!」
グニュグニュと黄色の膜が現れ、形を変えたかと思うと膜の中から男が現れた。
「そして!これが俺の本体のハンサム顔さ!
それから、ほーれ。承太郎先輩、自分の手をよぉ~~く見てみなさあい!君の手にも今殴ったところに一部が食らいついているぜ!」
見ると承太郎の右の小指に相手のスタンドがくっついている。
「言っておくがそれに触ると左手にも食らいつくぜ!もちろん他人が触れてもな!
じわじわ食うスタンド!食えば食うほど大きくなるんだ、絶対に取れん!
大事な彼女を肉片にしたくなければ近づかないことだなぁ、承太郎先輩!」
「私は彼女じゃない!」
「あーら、そうなのか?じゃあ、俺の女になるかい?」
「ふざけないで!顔は良くても性格の悪い男なんて願い下げよ!」
「ヒヒヒ、つれないね。でもそのつれなさが逆にイイね。そそるなぁ」
「っ!」
スタンド使いの男が里美に迫る。
「里美に近づくんじゃあねぇ!!」
『オラッ!』
そこへ承太郎がスター・プラチナを叩き込む。
「何がオラだッ!消化するときにその口の中にてめーのクソを詰め込んでやるぜッ!」
イエロー・テンパランスがスター・プラチナの右腕に絡みつく。
「っ!焼ける!ぐはっ!」
そのまま窓枠に叩きつけられる。
「て、てめー・・」
「ヒヒヒ」
「JOJO!お姉ちゃん!」
「アンちゃん、連絡を取って!早く!」
アンは里美に言われてすぐに電話へと走る。