杜王町編・第10話 岸辺露伴の冒険
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「10数年前にもいたわね、『自分のことを誇示してブッ倒されたヤツ』が・・・・ねえ?アヴドゥル」
「ああ、いたな。あいつはまだ、根が素直だったがこっちは捻じ曲がっているらしい」
「もう一回とっちめた方がいいかしら?」
「ふむ」
2人の後ろに炎が見える。
「うわああァァ~~~!!2人とも落ち着いてくださいッ!
露伴先生も他人を煽るの止めてくださいよッ!ハトホルのご両親なんですから!ファンの両親は大事にしてください!!」
「フン・・・・まあ、僕は君に共感を抱いているから君の知り合いなら無気にはできないか・・・」
康一が間に入って何とか喧嘩になるのを抑える。
「ところで僕、これから学習塾に行かないといけないんですけど・・・何か用ですか?」
「ん?学習塾?最近の学生は漫画家よりも忙しいんだな・・・いや、ちょいとね・・・聞きたいことがあるんだよ。
僕は赤ん坊の頃から4歳ぐらいまでこの辺りに住んでいてね。
その場所を探しているんだよ、『ノスタルジィ』って感情かな?子供の頃を思い出すのも漫画家の仕事なのさ。
しかし、3歳か4歳の時の記憶だろう?よく覚えてないんだ」
そこで露伴は自分の出てきた地図の書いてある看板を指さす。
「とても奇妙なんだよ」
「『奇妙』?どこがですか?」
「ここには『そば屋・有す川』、『薬屋・ドラッグのキサラ』、コンビニの『オーソン』と右から店が続いているだろう?」
すると今度は反対側を指さす。
「今度は実際の場所を見てくれ」
4人は露伴の指した方を見る看板に書いてあった店が並んでいる。
「なるほどな」
「え?アヴドゥルさん、どうしたんですか?」
「彼の言う『奇妙』なことがわかったのだ」
「ええ!?どこですか?!」
「康一くん、よーく見てみるんだ・・・右から順番にな」
アヴドゥルに言われたように右から店の名前を確認する康一。
「『そば屋・有す川』、『薬屋・ドラッグのキサラ』・・・・そして・・・あれ?」
康一はもう一度看板を見た。
「あれェ~~~?」
そう、『薬屋・ドラッグのキサラ』と『オーソン』の間には小さな小道がある。
しかし、地図にはそれが載っていないのだ。
「僕の言いたいことに瞬時に気付くとは・・・なかなか、やるな」
「こう見えても君より長く生きているし、『奇妙な経験』も多く見ているからな」
「では、あの道はいったいどこへ行く道だと思うね?」
「さあな、占い師の立場から言えば・・・『とても奇妙なところ』だろうな。
そもそも、こんな見晴らしのいいところでの小道、しかも裏手にはまだ道がある。
『地図にない』という時点で、怪しいと言ってもいい」
「どういうこと?パパ?」
「『あの道が見えているのは我々だけかもしれない』ということだ。
岸辺露伴といったか?君は久しぶりにここに来たのだろう?」
「そうだが?」
「ならば、この町の最新の地図も、もちろん持っているはずだろう?それにも『あの道』は載っていなかったから困惑している・・・そうじゃあないかな?」
「!」
アヴドゥルに言い当てられて驚く露伴。
「せっかくだから行ってみましょうよ、康一くんも気になったままで塾に行ってもスッキリしないんじゃない?」
本音を言えば気にならないわけではなかった康一。
「5分だけですよ・・・」
4人はその『小道』に入って行った。
――――――――――――
小道に入ると郵便ポストが目に入った。
周囲には『米森』、『本間』、『小野寺』、『沼倉』などどこにでもある表札がかけられている一戸建てがある。
「小道にしては広いわね」
「ああ、この家も載っていないのか?」
「ああ・・・まったくミスだらけの地図だ、ムカつく」
「あ!」
「どうした?ハトホル」
「あそこ!」
ハトホルは一件の家を指した。
「空き家だね」
「でも、犬小屋がある・・・」
「ホントだ・・・でも『空き家』っていったら、この辺の家・・・表札があっても『人が住んでる気配』がない」
「まったく、アンタの言う通り『奇妙なところ』に入っちまったようだ。
見ろ、自動販売機の電気まで切れているぞ」
アヴドゥルを見る露伴。
しかし、そんな露伴を余所にアヴドゥルとイシズは警戒している。