杜王町編・第9話 ラット~ネズミ(虫食い)~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「これって『ベアリングの玉』っスか?」
「正解!承太郎と仗助くん、それから静亜には、コレを使ってもらうわ」
承太郎が里美の説明している間に空き缶を近くにある木の柵の上に数本並べる。
ビビシッ!!
そしてベアリングの玉を持つとスター・プラチナの能力を使って指で弾き飛ばす。
「おおっ!!」
ベアリングの玉は空き缶に次々と命中し、地面に落ちた。
「カッピョイイ―――ッ!!」
「このベアリングを飛ばせば・・・拳銃やライフルまでとはいかないが・・・距離が20mぐらいまで伸ばせる。
もっとも『スタンド』に物理的攻撃は通じない、使うとすれば『本体』にだがな。
お前たちもやってみろ」
そう言うと仗助と静亜にもベアリングを渡す承太郎。
「え?俺もスか?」
「もちろん!命中率がどれくらいなのかは把握しておかなくちゃね。静亜、あなたもやるからね」
「は~い」
「承太郎が打ち抜いたのは4本、残りの6本を3本ずつ撃ち倒してみて」
2人は的である空き缶の方を見る。
「よ~し!」
静亜はさっそくウォーリア・ブレードの能力でベアリングを撃つ。
ピュシュン!ピュシュン!ピュシュン!
「当たった!」
「う~ん・・・70点かな?」
「そうだな、確かに全部、缶に当たってはいるが命中している部分が安定しない。
これじゃあ『完全に仕留めるのは難しい』だろうな」
「父さんも母さんも厳しいよ・・・ちょっとくらい褒めてよ・・・」
「しょげないの!当たったのはすごいことなんだから、あとはコントロールができれば大丈夫!今の自分のスタンドの実力だと思いなさい、これからいくらでも成長するんだから!」
「は~い・・・」
まだふくれていく静亜の頭を承太郎が優しく撫でる。
「仗助、次はお前だ。やってみろ」
「そうは言っても・・・自信ねーなあ~。
ボール関係は邪念が入るタイプなんスよ、俺・・・ボーリングでも150以上のスコアを出したことねーし、TVゲームのゴルフでもジャンボ尾崎に勝ったことねーもんなあ」
*ジャンボ尾崎ホールインワンのこと
ジャンボ尾崎のホールインワンとは、ジャンボ尾崎こと尾崎将司氏にアドバイスをしてもらえるゴルフのゲームソフトである。
仗助はクレイジー・ダイヤモンドでベアリングを撃つ。
ガァーン!ガァーン!ボゴォッ!
「だああっ!ああ~~、おっしい!!」
「うむ、85点だな」
「そうね」
「仗助さん、すごーい!!やっぱり、スタンドが使いこなせてる人は違うなぁ!」
「へへへ・・・そうかァ~!」
キラキラと目を輝かせている静亜に悪い気がしない仗助。
「そういえば里美さんはやらなんスか?」
「え?私?」
「そーッスよ!俺らにだけやらせて自分はやらないのは駄目スよ!!」
それを聞いた承太郎と静亜は『やれやれだぜ』という顔をしている。
「いいわ、じゃあご希望通り私もやりましょう!承太郎、倒れた空き缶で大丈夫そうなやつと予備に持ってきた空き缶を並べてくれない?」
「ああ、本数は?」
「10本」
「了解」
「静亜も手伝ってちょうだい」
「はーい!」
そういうと落ちている空き缶を確認しに行った承太郎の所へ里美の持ってきた予備の空き缶の入った袋を持っていく静亜。
「ホイ、里美さん!ベアリング!」
玉の入った箱を持ってくる仗助。
「いいえ、私は自分のスタンドの能力のまま氷を飛ばすわ」
「そーっスか?」
「準備できたよ~!母さん!」
準備完了と危険範囲外で手を振る静亜と承太郎。
「さて・・・」
『氷の妖精(アイス・フェアリー)』を発現ささせる里美。
そして氷の飛礫を10粒出現させる。
「え?1本ずつ狙わないんっスか?」
「私のスタンドの良いところは『射程距離が長い、遠隔操作ができる』そして『正確な動きもできる』っていうところなの!
『氷の狙撃(アイス・ショット)』!!」
一度に放たれた氷の飛礫は見事に空き缶10本を撃ち倒してしまった。
「ひょえェェ~~~ッ!」
これには仗助もビックリである。