杜王町編・第9話 ラット~ネズミ(虫食い)~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「仗助・・・・これから狩り(ハンティング)に行く・・一緒に来てくれ」
ある日、仗助は承太郎から急にこんなことを言われた。
「はあ~~?ちょっと待ってください!承太郎さん!イキナリ言うから一瞬固まっちまったじゃあないっスか!
今、狩り(ハンティング)って言いました?
それってもしかして・・・・
ナイスバディのお姉ちゃん、捕まえるハンティングっスか?
俺、こう見えて結構な純愛タイプなんですよォ~!そーゆーのやったことねーっスよ、できるのかな~~?」
「・・・・・・」
何を勘違いしているのか『アハハ』と笑っている仗助。
「あの・・・仗助さん、私もいるんだけど?」
「うおわあああっ!!?」
すると承太郎の後ろ(進行方向にいるので正確には前)から静亜がひょっこり顔を出した。
「な、何だ・・・静亜、いたのかよォ~、お前・・・」
びっくりし過ぎて腰が引けてる仗助。
「『いて』悪かったですね!フンッ!
言っておきますけど、私は父さんの手伝いでここいるんだからね!
それに、うちの父さんも純愛なんですぅ―――っ!母さん以外の女性に声なんかかけないし、浮気なんて、ぜーんぜんッ!ありえないんだからね!!」
『ぷんぷん!』と怒る静亜。
「それに仗助さん、冗談でもそんなこと言わない方がいいですよ、じゃあないと・・・」
「つっ!!」
その先は言わなくても分かった、背中からゾゾゾゾゾ―――ッと寒気がきたからだ。
「仗助くん?」
「・・・・あ、ああ、里美さん・・・」
後ろにはニッコリ笑った里美がいた。
「『言っていい』ことと『悪いこと』の区別はわかるよね~?ちょーっとここを使えば分かるよね~?」
仗助の額を小突きながら話す里美。
「は、ハハハ・・・も、もちろんッスよ!ハハハ!!」
「なら、良かった!さあ、獲物を狩りに行くよ」
そう言うと仗助を横を通って承太郎と静亜に合流する里美。
「俺の方が里美さんに『狩られる』と思ったぜ・・・」
生きた心地のしない仗助だった。
――――――――――――
「音石は俺たちにバレる前に例の弓矢で1匹のネズミを射ていた」
「ネズミ?」
承太郎は地図を取り出す。
「今、俺たちのいるのはお前の自宅付近・・・つまり、ここだ」
仗助の自宅の場所を指で指す。
「音石がネズミを射た場所は杜王町南の農業用水路、この辺りだ。
そのネズミは『居られても死なず、もがきながら突き刺さった矢から自力で脱出し、逃げ去った』そうだ」
「そりゃあ、つまり・・・」
「そう、そのネズミは間違いなくスタンド能力を身につけている。
どんな能力かはわからんが、相手は『食う』、『寝る』、『子供を産む』、この3つしかしないネズミだ。
だが、何か起こる前に確実に狩らなければならない」
「それって駆除するってことっスか?」
「なるべく『捕まえたい』けど相手はネズミだからね、本能的に『敵』と見なしたら、こっちが殺されかねない。最悪の場合、殺すことになるでしょうね」
「わかりました・・・一緒に行きます・・・」
4人は歩き出した。
「でも1つだけ聞いてもいいッスか?」
「何?」
「里美さんと承太郎さんがいるのに何で俺も呼んだんですか?
攻撃力なら承太郎さんの『星の白金(スター・プラチナ)』の方が上だし、射程距離なら里美さんの『氷の妖精(アイス・フェアリー)』の方が断然上じゃあないですか?」
「理由は単純、こういう探し物をするときは人手が多い方がいいってこと。
確かに承太郎や私のスタンドの方が有利な部分が多いことは分かる、でも『良いところ』ばかりじゃないってこと。
仗助くんの言う通りだけどネズミはすばしっこいし、隠れるのが上手い。
『星の白金(スター・プラチナ)』は遠距離にいる相手は狙いにくいし、私の『氷の妖精(アイス・フェアリー)』はパワーやスピードは弱い。
静亜のスタンドの『戦士の刃(ウォーリア・ブレード)』も中距離パワータイプ、何よりまだ発現してから間がない。
だから、即戦力としても役に立つ君を誘ったってわけ!これでも頼りにしてるんだよ?」
ポンポンと仗助の肩を叩く里美、それに少し、照れる仗助。
「でも・・・それじゃあ、どうやってそのネズミを倒すんですか?」
すると承太郎が背負っているリュックから箱を取り出した、中にはジャラジャラと小さな玉が入っている。