杜王町編・第8話 ヘブンズ・ドアー~岸辺露伴~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
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「そこにいやがったなっ!漫画家!!まだ殴り足らねェぞッ!コラァ―――ッ!!」
「ひいいいっ―――!!ひええェェ―――っ!!」
忘れてはいけなかった、もう一人・・・ある意味手本にしてはいけない人間がいた。
「あいつもな・・・もう褒めるしかない」
「う、うん・・・」
「アレも真似しちゃダメだからね、せめてセーブはできるようにしなさいね」
そこで腕まくりをする里美。
「里美さん?何を?」
「そろそろ止めないとあの子(露伴)死んじゃうから」
ゴツンッ!!
アイス・フェアリーが両手サイズの堅い氷で仗助の後頭部を一撃した。
「ぐあ・・・あ・・・」
バタンッ・・・
不意打ちで地面に倒れた仗助。
「これで良しっと・・・さて、岸辺露伴くんだったかしら?」
露伴の前にかがみこむ里美。
「私は空条里美、康一くんのファイルを読んでいるから当然知っているわよね?」
「あ、ああ・・・」
「私のスタンド『氷の妖精(アイス・フェアリー)』の能力も知ってるよね?」
「も、もちろん・・・」
「じゃあ、話が早い!あなたの傷、私が治してあげる」
「ほ、本当か!?」
「ただし・・・条件付きね」
「条件・・・?」
「あなたの負傷は治してあげる、でも半分だけよ」
「は、半分?」
「そう、胴体の骨折、大腿骨から足先までの骨折、その他打ち身や内出血は治してあげるけど、腕の負傷は治さない」
「な、何だって・・!?」
「あなたが今回、自分がしたことの報いよ。
自分の作品のためなら他者を犠牲にするなんて、そんな胸クソ悪い道理が通って良いわけないでしょ?」
そう言って露伴の両腕の具合を見る。
「ぐあああっ!」
「ふむ、これくらいなら全治1か月ってところかな・・・家具は仗助くんに直させておくから、痛み分けにしましょ?
納得いかないなら・・・このまま、あなたをおいて私たちは仗助くんを連れて失礼させてもらうわ」
「・・・・・」
「どうする?」
「・・・・・わ、わかった・・治してくれ」
ガシッ!
里美が露伴の前髪を掴んだ。
「『治してください』でしょ?今度、スタンドでこんなバカなことしてみなさい・・・今度は私と承太郎で骨の髄まで粉々にしてやるわよ」
「ひいっ!?」
「あ~・・・、あと、『天国への扉(ヘブンズ・ドアー)』が解けたから話すけど・・・仗助くんに当たらなかった、あのペン先・・・アレ、私の『氷の鎧(アイス・アーマー)』を仗助くんの体に張り巡らせてたから、それで弾かれて当たらなかったの」
「なっ・・・」
「これでもスタンド歴10年以上なの、2~3ヶ月で発現させて、挑んで来るなんて相手をナメ過ぎだよ」
里美の言葉にガックリと力の抜ける露伴だった。
岸辺露伴作
『ピンクダークの少年』は一カ月ほど休載いたします。
続く