杜王町編・第8話 ヘブンズ・ドアー~岸辺露伴~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「と・・。すると、閉じている目を何とかして開かせればいいわけだなっ!」
露伴はマンガ用ペンの交換用のペン先を仗助の顔に投げつけた。
キンッキンッ!!
「何!?」
しかしペン先は何かに弾かれた。
〈何だ今のは・・・?空条里美が防いだのか?いいや、彼女は顔を見せていないから状況が分かっていないはずだ。なら、仗助がスタンドで弾いたのか?
どちらにしろ、東方仗助は何の恐怖もなく突っ込んで来る・・・普通は何かにされるかという恐怖で立ち止まるか、何か飛んでくるのではないかと目を開いてしまうものだが・・・やばいな、このままじゃあ、マジに突っ込まれてしまうじゃあないか。
もし、僕がマンガの主人公なら、この場合どうするか?
『どうやって奴の目を開かせるか!?』と何か他にアイディアはないものか!さて・・・どうやって・・・」
「行け―――!仗助くんっ!」
「仗助ェ―――ッ!!早くうぅぅ―――!!」
仗助はもう露伴のすぐそこまで来ている。
「そうだ!確か康一くんのファイルに書いてあったぞ!」
そう言ってディスクにある康一のメモを取る露伴。
「えーっと、確か・・・あった!!これだぞ!!
『君のそのヘアスタイル笑っちまうぞ、仗助ェッ!20~30年前の古くさいセンスじゃあないのォ~~~!!カッコイイと思ってんのかよォ~~~~』
・・・・かな?」
「!」
「「!?」」
「・・・・」
そのセリフを聞いた仗助はもちろん、康一や億康、里美までもが一瞬止まった。
「今・・・・何つった!?」
仗助の頭の『プッツーン!!』という何かが切れる音が聞こえるようだ。
「あー・・・何でまたこんな時に・・・」
壁越しに額を抑える里美。
「え?え?」
事情を知らないハトホルはポカーンとしてる。
「こう言われるとキレるんだよな・・・!
信じられない性格だが・・・『ファイル』は嘘をつかない・・・100%の真実だ」
「テメー・・・もういっぺん言ってみろ、コラァッ!!」
「開いたね・・・聞こえなかったか?
お前のその髪型なァ~~、自分ではカッコイイと思っているようだけど、ぜーんぜん似合ってないよッ!ダサいッ!
その頭、小汚い野鳥になら住処として気に入ってもらえるかもなァ~~?仗助、ひょっとしてだけど・・・」
そう言うと露伴は仗助のリーゼントを軽く小突いた。
『つっ!!ドララララララララ――――――――ッ!!』
「『天国への扉(ヘブンズ・ドアー)』!!」
仗助が目を開いていることを確認した露伴は素早く原稿を目の前に差し出した。
〈勝ったな!!〉
露伴は確信した・・・が・・・。
「がっ・・!!はぐァ・・・っ!」
なんと仗助のクレイジー・ダイヤモンドは原稿ごと露伴の顔面に一撃を食らわせたのだ。
『ドララララララララッ!!』
「ふげ―――っ!!」
露伴はそのまま連続攻撃を食らい、部屋の奥の本棚にふっ飛ばされた。
「な、なな・・・一体っ!?確かにしっかりと目を開けさせ・・・原稿を見たはずなのに・・・」
「馬鹿だね、君は・・・」
「!?」
そういうと壁の陰からようやく里美が出てきた。
「確かに『アレ(髪型のこと)』は仗助くんの冷静さを欠くには十分だけど、同時に自分で地雷踏んでるようなもんなんだよ?」
「じ、地雷・・・だと・・?」
「つまり『キレて冷静さを失う』けど、それと同時に『標的があなただけに集中』するってこと」
「それって・・・」
「『周りが見えない』ってことね、今の仗助くん、見たまんま」
恐る恐る入ってきたハトホルとため息をついてる里美。
「そ、そんな・・・つっ!?」
「どこ吹っ飛んでい行った!?スットコがァ――!!出てきやがれッ!!コラッ!!」
「こ、怖い・・・いつもの仗助さんじゃない~~っ!」
「逆上し過ぎるとこうも変わるのもんなのかしらね・・・原稿も見えないくらいに」
「じゃあ、仗助くん自身、自分でも何やってるかわかってないってことですか?」
「(コクコク)」
康一の問いに頷く里美。