杜王町編・第7話 アクトン・ベイビー~静・ジョースター~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「あら、ずいぶん顔が見えるようになってきましたね」
「ええ、とっても可愛いわよ~」
「私も抱かせて!」
イシズから赤ん坊を抱き上げた。
「綺麗になってよかったね~、ほら、ガラガラですよ~」
「だーう!きゃっきゃっ!」
「嬉しいの~?よかったわ~!」
ガラガラを手渡して遊ぶ赤ん坊を微笑ましく見ている里美とイシズ。
「お前たちもあんな感じだったんだぞ」
アヴドゥルがじーっと見ている静亜とハトホルに言った。
アヴドゥルとイシズ、承太郎と里美は出産と育児の時期が重なっていたためお互いの子供たちの赤ちゃんの頃も知っている。
「ハトホルはアヴドゥルが抱いてやってる時はグズってたな」
「ああ・・・」
ちょっとしょんぼりなアヴドゥル。
「ええ!私、パパに泣いてたの?」
「覚えてないだろうがな、結構泣いてたぜ。イシズが抱っこしたら泣き止んでな。
まあ、それも1歳過ぎたくらいには収まったがな」
「私は?」
静亜が承太郎に聞く。
「お前は・・・」
「静亜は反対に承太郎にベッタリだったぞ、今もだけどな」
「・・・・」
黙る承太郎、若干照れてる。
「徐倫はママの方が好きだよね?」
「どちらかと言えばな、でもお前はハイハイも立った時も承太郎に向かって行ったんだぞ」
アヴドゥルが屈んで伝える。
「・・・・・」
その様子を遠巻きに見ている仗助。
「あなたもきっとこんな感じだったと思うよ」
赤ちゃんを抱っこしたまま里美が近づいてくる。
「里美さん・・・」
「朋子さんもきっとあなたの成長を微笑ましく見ながら育児をしてきたと思うよ、お祖父さんがジョセフさんの代わりをしてくれたのよね」
「ええ・・・」
「でも、今回、あなたはジョセフさんを少しは認めてあげられたんじゃない?
2人してびしょ濡れでここまで来て、でも険悪な風でもなかった。
何か心境が変わることがあったんでしょう?」
「まあ・・・そうっスね、少しは・・・見直しました」
「フフフ、よかった。いい意味でジョセフさんの印象が変わったみたいで・・・」
「だあー!あうー!」
赤ちゃんも仗助を見ながら笑っている。
それを見て、どこか吹っ切れたような様子の仗助。
「・・・・」
「今、イシズさんがミルクを作ってるから、それまでこの子見ててくれる?」
「了解っス!」
ソファーに座って赤ん坊を抱っこする仗助。
〈・・・・俺もこんな感じだったのか・・〉
そしてひ孫(静亜)とハトホルと話しているジョセフを見る仗助。
〈この人がやったことは、人として許せねーことだが・・・この人がお袋と出会わなければ、俺は生まれてこなかったんだよな。
・・・・それに、承太郎さんや静亜にも会えなかったかもしれねーんだよな〉
その時、自分の感情もそうだが、自分のことを突然知らされたジョセフの気持ちを考える余裕が出てきた。
「俺も少しは大人にならねーとってことか・・・」
「あう?」
ボソリと言ったことに赤ん坊が反応した。
「何でもねーよ、オメーも静亜やハトホルみたいにいい子に育つんだぜ!」
そう言って別の玩具を振ってあやす仗助。
どうやらジョセフと仗助のわだかまりは解けつつあるようだ。
続く