杜王町編・第7話 アクトン・ベイビー~静・ジョースター~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「でもこの子、どうするんです?」
「どうするってもよ、透明じゃあ『この子の親はどなたですか?』って聞いて回るわけにもいかねーし・・・」
「ふむ・・・この感じからまるっきり赤ん坊じゃ、生まれて半年といったところかのぅ」
「じゃあ、喋れないよね・・・」
「しかし、赤ん坊がこんなところで何の理由があって『透明』になってんだ?
スタンドだとは思うが・・・そもそもこの子自身の能力なのか?」
「おそらく、そうじゃろう・・・無意識のスタンド使いということんなんじゃろう。
わしの知り合いにも生まれ持ってのスタンドを使う人を知っている。
この子も母親と離れたことによって無意識に本能で『透明』になったのじゃろう」
4人とも『透明』な赤ちゃんをどうにかしようと悩んではいたが、とにかくまる裸では可哀そうだということになり、ベビー用品を買いに行くことにした。
「んじゃ、あとよろしくな」
「「へ?」」
「『へ?』じゃなくてな、静亜とハトホルがジョースターさんに付き添って買いに行くんだよ!」
「何で?仗助さんは行かないの?」
「あのな・・・よく考えてみろ!こんなナリしてんだぜ、俺は!恥ずかしくてベビー用品なんか買いに行けるかよ!
それに16歳のヤンキーが赤ん坊を孕ませたなんて噂になったらどうするんだよッ。
お前たちが行けば『お祖父ちゃんと孫』って設定で兄弟のベビーグッズを探してるって風に見えるじゃあねェーか」
「ああ・・・なるほど」
「しかし、仗助くん。わしは米ドルのトラベラーズチェックしか持っておらんだがのォ~~」
「しょうがねえっスねェ~、俺のクレジットカードから出すよ。
ただし、あんまし高いのは買わんでくださいよ、死ぬ気で貯めた貯金なんスから・・・」
そう言って仗助は静亜にカードを渡した。
――――――――――――
「いらっしゃいませ」
「こんにちは~」
店に入ると男性店員が迎えてくれた。
「おや、お孫様とお買い物ですか?いいですね~、本日は何をお探しですか?」
「ん?んん・・・」
初めてのベビー用品の買い物に何て言えばいいのかわからないジョセフ。
「あの~、赤ちゃんの紙おむつを探してるんですけど・・・」
「はい、紙おむつですね~」
店員はオムツの並んでいる棚へ向かった。
「お嬢ちゃんたちの兄弟かな?」
「そうです、妹なんですけど・・・ちょうど生後半年なんです」
「それじゃあ、ママも大変だねェ~。サイズはわかるかな?」
「サイズ?」
「ママはどのサイズを使ってたか?覚えてないかな?」
「え~っと・・・」
ハトホルは困ってしまう。
「ちょっと待ってて、電話して聞いてみる!」
静亜は携帯電話を取り出した、里美が念のため持たせていたらしい。
「じゃあ、先におしりふきとティッシュをください、あと粉ミルクに・・・」
ハトホルが店員に言って用品を揃えてもらう。
『もしもし?』
「あ、母さん、静亜だけど・・・」
『あら、仗助くんのお家にはついたの?』
「実は、その・・・いろいろあって今、ベビー用品のお店にいるの」
『はあ?ベビー用品って・・・』
里美も素っ頓狂な声をあげている。
「後で全部話すから!その前に母さんに教えてほしいことがあるの」
そうして静亜は紙おむつのサイズの話を切り出した。
「妹ちゃんは今、お嬢ちゃんたちのお古をつかってるのかい?」
「そうなんです、母も『買い換えないとね』って言ってたんですけど・・・なかなか買いに来れなくて」
「そうなんだ、おじさんも子供がいるからね。わかるよ~、妊娠中は大変だからね~」
「わかったよ~!」
店員とハトホルが話していると静亜がやってきた。
「ママとお話できたかい?」
「うん、お母さんがサイズはМでこのメーカーのこのタイプにしてくださいって」
いつのまにメモしたのか紙を手渡す静亜。
「そうかい、じゃあオムツ関係は大丈夫だね。粉ミルクはどうする?容器とか乳首とかは言ってたかい?」
「え?あ、ちょっと待って!!」
どうやらまだ繋がったままの携帯を取り出す。
「母さん、粉ミルクってどうするの?」
『うーん、ちょっと店員さんに代わってくれる?』
「わかった」
静亜は携帯を男性に渡した。
「お電話代わりました、店主でございます」
『娘がご迷惑をおかけして申し訳ありません』
「いえいえ、熱心なお嬢さんたちですね。お祖父様もご安心でしょう」
『(ジョセフさんもいるのか・・・)
ええ、本当に・・・、それでオムツのことは娘からお聞きかと思いますが・・・」
「はい、先ほどメモをお預かりしました」
『そうですか、では紙おむつはそれでお願いします。あと粉ミルクとベビー服、玩具を揃えていただけると助かるんですが・・・』
「かしこまりました、粉ミルクはどのようなものになさいますか?」
電話で里美と店員が話しているので用品はポンポンと揃っていく。
こうして3人は無事に買い物を終えることが出来た。