杜王町編・第7話 アクトン・ベイビー~静・ジョースター~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「でも、よく走ってバスに追いついたのォ~~、もうちょっとで高速道路に入るところじゃった。
いやァ~~~若さじゃのォ~~~」
「今はそのまんま行かせちまった方が良かったと思ってるよ!北海道まで!!」
「まあまあ、仗助さん・・・落ち着いて」
ハトホルが宥めている。
「お祖父ちゃん、いつも言ってるじゃん!乗り物はしっかり行先見ないといけないよって!!」
「スマンな~~、ハッハッハ!!」
静亜の指摘も効果なしである。
「わっ、脇腹がイテ―――ッ!」
「少し休んでから行きましょうか」
「そうさせてもらうぜ・・・」
ドスンとその場に座り込む仗助。
「本当にすまんかったのォ~~~、んん?」
するとジョセフが何かに気が付いた。
「どうしたの?お祖父ちゃん」
「いや・・・」
ジョセフが下を見ているのでつられて下を見る静亜。
「え・・・」
ジョセフのズボンを『何か』が引っ張っている、しかし、その姿が見えない。
「じょ、仗助くん・・・?何かが・・・わしのズボンを引っ張っとるんじゃが・・・」
「へえー、そースか?でも引っ張られたまま、どっかに行っちまわないでくださいよ」
ボケてる爺の戯言だと思って気にしていない仗助。
すると今度はジョセフの杖が空中に浮かんだ。
「じょ、仗助くん!?」
「なんッスか!俺は今、あんたのために走って疲れてんですよ!少し休ませてくださいよォ~~~!!」
すると杖が地面に落ちた。
「間違いない・・・スタンドじゃ、スタンド使いが近くにおるぞ~~ッ!!」
「ヘイヘイ、いますね~~~、確かに俺とあんたね。それより喉渇いたぜ、近くに自販機ねェーかな・・・」
「そうじゃあないんだってば!仗助さん!!」
「ああ?何だよ、静亜。お前まで・・・」
「『何か』がいるの!お祖父ちゃんのズボンを引っ張ったり、杖を空中に浮かせた『何か』がいるの!!」
しかし仗助やハトホルの位置からジョセフや静亜の言うような『何か』は見えない。
「おいおい、静亜・・・ふざけるなよ」
「ふざけてないよ!!」
「OH!MY!GOD!」
「「!?」」
「どうしたの?お祖父ちゃん!」
「静亜!手が・・・手の跡が地面についておるッ!!しかも今、笑ったんじゃ!!スタンドが笑いおった!!」
「・・・・・・おい、静亜。
こう言っちゃあなんだがよォ~~、ジョースターさん、大丈夫か?いや、大丈夫じゃねェーな、幻覚や幻聴まであるとよ」
「いやいや、お祖父ちゃんは『まだ、そこまで』ボケてない!!」
「おおッ!!コンクリートで見えなくなったぞォ!!どこじゃ!!どこいった!?」
「でもよ、俺やハトホルには見えてないんだぜ?ありゃ、どう見てもやべージイさんだぜ、病院に連れてくべきじゃあねーか?」
「だから違うんだってェェ―――!!」
「ガルルウウウウウ!!」
「!」
唸り声に反応すると凶悪な顔した犬が何やら鼻をピクピクさせながらある一点を見て威嚇している。
「ま、まさか・・っ!!」
「ガルルオオオォォ!!」
「お祖父ちゃん!」
「おう!『隠者の紫(ハーミット・パープル)』!!」
ジョセフのスタンドが犬の目の前の『何か』を取り上げた。
「「!!」」
ジョセフの手に収まったその『何か』は犬に驚いたのか泣き始めた。
「オギャアァァ!オギャアァァ!!」
「ワン公!あっち行け!しっしっ!!」
ジョセフが足で犬を追い払う。
「何か、泣き声が聞こえないか?」
「ええ、しかも赤ちゃんの・・・」
「ここじゃよ、ここにいるんじゃ」
「「え?」」
ジョセフの言葉に振り返る仗助とハトホル。
「赤ん坊じゃ!丸裸の赤ん坊がここにおるんじゃ・・・本物じゃ!触ってると本物だとわかる」
ハトホルがジョセフの抱えてるものを上から触ってみる。
「ほ、ホントだ!!確かに目には見えないけど皮膚の感触がある!」
「な、なんスって!?」
「赤ちゃんでもスタンドって使えるんだ・・・」
「って!感心するところはそこじゃあねーだろう!!」
静亜に突っ込む仗助。