杜王町編・第7話 アクトン・ベイビー~静・ジョースター~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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承太郎と里美が杜王町にやってきてから1カ月。
さらにジョセフも仗助のことがあり、アメリカからやってきてしまった。
そして承太郎と里美の娘の静亜と護衛役として同行してきたモハメド・アヴドゥルとイシズの娘・ハトホルも密かにやってきた。
そして仗助は今、ジョセフと静亜、ハトホルと一緒にある場所に向かっていた。
「あの音石って人、刑務所に行ったの?」
「ああ、ヤツはかなり悪質だったらしい・・・あちこちの家から物を盗みまくって、総額5億円だとよ」
「「ひえ~~っ!!」」
静亜とハトホルは顔を見合わせる。
「押収されたものを見て承太郎さんたちも呆れてたぜ。
音石の野郎は懲役3年、ムショにブチ込まれることになったようだ。
聞いた話じゃあ、承太郎さんと里美さんが『今後スタンド能力を使って何かしたら地の果てまで追いつめて息の根止めてやる』って脅したんだとさ・・・あの2人が言うと冗談に聞こえなくてよォ、音石も震えあがって刑務所に大人しく入ったらしぜ」
「うん・・・うちの両親は言ったことはやるからなァ・・・ほぼ」
我が親ながら納得してしまっている静亜。
「ところでよォ・・・おい!」
「・・・・・」
「もしもしィ!聞こえるかよッ!おいッ!」
仗助は先を歩いているジョセフの腕を掴んだ。
実は今、仗助の家に向かっているところなのだ、どうしてもジョセフが朋子の顔を見たいというので『遠くからなら』と仗助も了承し、監視役として静亜たちが同行したのだ。
(アヴドゥルとイシズがいては目立つためである→子供の方が言い訳しやすい)
「ん?今、わしを呼んだか?」
「ああ、呼んだよ・・・この時間だとタクシーはつかまんねーからバスでおれん家まで行きますよ。お前ら、日本の紙幣とか小銭は持ってんだよな」
「うん、あるよ」
仗助が子供2人に聞いたところ、前もって各々の親から渡されたようだ。
「よし、それから・・・・しつこいようだがよ、もういっぺん確認するぜ。
お袋にはよォ~~~、遠くから見るだけッスからね・・・決して話しかけたりしないこと!約束してくださいよォ?
あんたが会いに行ったってお袋は幸せじゃあねーよ、取り乱すに決まってからよォ~~~」
「わかっちょる・・・約束するよ・・・」
ジョセフは悲しそうな寂しそうな顔をする。
「それから、もう1つ・・・・俺はよ、あんたこと『ジョースターさん』って呼ばせてもらうよ」
「何で?『父さん』とか『親父』って呼ばないの?」
「あのな、静亜・・・お前は俺のこと『大叔父さん』って呼ばねーだろ?」
「うん、だって会って日も浅いし、何より父さんたちより若いもん」
「俺も似たようなモンだよ、イキナリ初めて会った人でよ・・・冷たいような気もするが、呼ぶ気にはなれねェーんだ」
ポンポンと静亜の頭を撫でる仗助。
「そんでお袋の姿を見たら、すぐにアメリカに帰ってほしいっス」
「「ええぇぇ―――――!!」」
そこで大きな声をあげた静亜とハトホル。
「仗助さん、それはちょっと・・・」
「そうだよ!せめて打ち解けるようになろうよ!!」
「だああァァ―――ッ!!無理なモンは無理なんだよ!!16年も会ってなかったんだぜ、こっちは!!そんなにすぐ素直に打ち解けられるわけないだろうが!!」
「でも、このまま離れてもいずれはぶつかるんだよ!」
「そうですよ!スタンド使いは引かれ合うんだし、いっそ今、ここで免疫付けといた方がいいんじゃないですか!」
「あのよォ~~、さらっと言うけどなァ、人間関係ってのはそう簡単に作れるもんじゃ・・・ってアレ?」
そこでふとジョセフがいないことに気付く仗助。
「アレ?ジョースターさんは?」
「え?」
「ウソッ!いない!?」
キョロキョロしている3人だが、仗助が近くにいたおばあさんに尋ねた。
「あの~~、ここにいた体のでかいじいさん、知らないっスか?」
「ああ、その人なら・・・あの長距離バスに乗ったわよ」
「「「え?」」」
3人がおばあさんの指が指した先を見ると『ホワイトディアー長距離バス・札幌行き』の文字が・・・。
「えっ!?」
「ジョセフお祖父ちゃ――んッ!?」
「じょっ・・・・じょおおおだんじゃあねエ―――っスよッ!lコラァ!!」
――――――――――――
「ゼェー、ゼェー、ゼェー・・・」
その後、必死に走って追いついた仗助がバスを止めてジョセフを下ろした。
「スマンこったの―――っ、バスに乗ると言ったもんじゃから・・・つい」
「『俺が乗るバス』に一緒に乗れって意味だ!!!」
「お祖父ちゃん・・・」
膝をついて『ぜいぜい』言っている仗助と笑っているジョセフを見て呆れている子供2人。