杜王町編・第6話 空条家の事情
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「静亜、オメー・・・」
「ハトホル!あれほど『一般人にはスタンドは使ってはいけない』と教えただろう!」
「「ごめんなさい~~っ!!(泣)」」
ガタイの良い父親に叱られ、泣き出す娘たち。
「喧嘩でスタンド使ったって・・・」
「マジかよ」
「・・・・・」←人のことは言えないが目の前の4人の迫力にビビッてる仗助。
康一も億康はドン引きである。
「まったく・・・アンタって子は・・・」
ため息をつく里美。
「お母さん、ごめんなさい!気を付けてはいたんだよ!でも相手が徐倫やハトホルのこといじめてくるし、上級生でいじめっ子の兄弟までくるから・・・・つい、感情がコントロールできなくて・・・」
「私も徐倫ちゃんや静亜ちゃんが叩かれたりしてるのを見たら、感情が昂っちゃって・・・」
事情を聞くとどうやら最初に徐倫がいじめられていて、そこに静亜が助けに入った。
上級生でもある静亜の介入で不利と思ったいじめっ子は静亜と同じ学年の兄弟を呼んできて取っ組み合いになったそうだ。
静亜は承太郎に似て、男勝りで腕っ節が強かったので、そこではまだスタンドは使わずにやり過ごせていたものの、いじめっ子が引かずに今度は中学校にいる兄弟を連れて来たそうだ。
さすがに小学生と中学生では力も全然違い、しかも中学生は友達連れだったので力負けしてしまったのだ。
さらにそこにハトホルが通りがかり、止めに入ったもののやり返されてしまい、身の危険を感じたためにスタンドパワーを使って逃げてきたらしい。
そして学校の校舎の破損はその巻き添えによって起こったことだったそうだ。
「承太郎さん、里美さん・・・事情が事情ですし、不可抗力ってことにしませんか?」
「そ、そうっスよ!身の危険を感じたっていうのは、それくらいヤバかったってことだろ?!中学生と小学生だし、中学生は集団だってーことはよォ・・・怪我だけじゃあすまなかったかもしれねーし!」
「こっちは女の子3人であっちは集団だったんなら・・・仕方ねーんじゃあないんスか?」
仗助や康一と億康が恐る恐る言ってくる。
「そうね・・・どうする?」
里美は3人を見る。
「ふむ、まあ・・・彼らのいう事にも一理ある」
「うーん・・・」
「やれやれだぜ・・・」
「彼女たちも反省してるじゃないですか!ね?許してあげましょうよ!!(汗)」
「そ、そ、そうそう!!そうしてあげましょうよ!!なあ、仗助!!(汗)」
「あ、ああ!そ、そうだな!お願いしますよッ!」
何故か仗助たちが必死になっている。
「はあ・・・あなた」
「ふむ、今回は仕方あるまい。承太郎、どうだ?」
「まあ、そうだな・・・」
3人の様子を見て里美も結論が出たようだ。
「2人とも、今回のことは事情が事情だから許すけど・・・今後、徹底的にコントロール訓練はするから覚悟しなさいね」
「「はーい・・・」」
安堵はしたものの自分の両親の厳しさは知っているので複雑な気持ちになる静亜とハトホルだった。
「良かったね!許してもらえて!」
康一が嬉しそうに声をかけてくる。
「ありがとうございました」
「良いんだよ、僕たちとしても放っておけなかったし」
「おうよ!女の子をいじめるヤツはよォー、卑怯者だから気にすることねぇぜ!!」
億康も身を屈めて笑いかけてくる。
「それにしてもオメーら承太郎さんとアヴドゥルさんの娘なんだろう?」
「そうです、私はハトホル、こっちは私の友達で・・・」
「静亜ですッ!」
「僕は広瀬康一、よろしくねッ!」
「俺は虹村億康ってんだ!よろしくなァ!」
「「よろしくッ!」」
2人は打ち解けたようだが1人、仗助だけは少し距離を置いて見ていた。
「仗助くん、どうしたの?こっち来なよ!」
「オメーももっと近くで見てみろよ!イシズさんと里美さんにそっくりだぜ!!」
「お、おう・・・」
まあ、戸惑うのも仕方がない。
ハトホルはともかく静亜は自分の身内で、自分はいわば大叔父になるのだ。複雑である。