杜王町編・第5話 レッド・ホット・チリ・ペッパー~音石明~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「よくやったな、安心したぜ」
「これで脅威は去ったな」
「ああ、しかし油断は禁物だ。億康、イシズと先に中に入ってジョセフ・ジョースターの護衛を頼む」
「はいッ!」
2人は中に入る。
しかしその様子を壁の影から覗いている者がいることに気付いていなかった。
「ここにジョースターさんがいるわ」
船内に案内された億康。
そこには杖をついた老人がソファーに座っていた。
「この人が・・・仗助の?」
「ええ、ジョセフ・ジョースター、東方仗助くんのお父さんよ」
『ほえ~~』という風に見ている億康。
「億康くん、私は操縦士と話があるから少しの間、任せてもいいかしら?」
「あ、はいッ!大丈夫ッス!」
「じゃあ、頼むわね」
そう言うとイシズは部屋を離れた。
そして億康は改めてジョセフを見た。
〈結構デカい体してっけど・・・スゲー、ヨボヨボのじいさんだな・・・まあ『チリ・ペッパー』に殺されなくてホッとしたがよ」
「あー・・・」
「!」
急にジョセフが話出したのでびっくりした億康。
「ところで、君は・・・名前はなんというのかね?」
「お、俺ッスか?虹村億康ッス!」
「オクヤス?」
「仗助とは近所で、俺もスタンド使いッス!」
「え?」
「スタンド使いっ!」
「え?」
「ス・タ・ン・ド・つ・か・いッ!」
聞き取れなかったのか何度も「え?」と聞き直すジョセフに大きな声を出す億康。
「イかんぞ歯科医?」
「スタンド使いだよっ!!」
「オーオー、君もスタンド使いなのか、大変じゃねー。
ところでオソマツくん、わしの杖が見当たらんのじゃが、どこか知らんかね?」
「え?」
「あっ、スマン!スマン!わしが手に持っとったわ!ガハハッ!」
『またやってしもうた』とでも言うように笑うジョセフ。
「ところで億康くん・・・聞きたいんじゃがのぉ~~。
仗助は16年もほっといたわしのこと何か言ってたかね?」
「いや・・・あんまし、そういう話はしねーなあ~」
億康の答えに小さく息をつくジョセフ。
「そうか、話はしない・・・か」
――――――――――――
港では仗助と康一と里美がトラフィック号を待っている。
「わあーいッ!ついに来たよ!仗助くんッ、もうすぐだよ!」
「ああ・・・そうだな」
康一の言葉にあまり覇気のない返事を返す仗助。
「やっぱり、気が進まない?」
「うーん・・・まあ、音石に殺されなかったのは嬉しいし、それでメデタシ、メデタシなんですがね。
でも正直、このまま帰ってくんねーかなぁ~~って思うんですよ。
康一もよぉ~、オメーの考えているような感動の対面っていうことにはならねー・・・今までいっぺんも会ったことがない人間なんだよ。
『親子の情』なんて、そんなもんないぜェ~~、お互い気まずいだけなんじゃあないんっスかねェ・・・」
ため息をついている仗助に苦笑する里美。
すると後ろから大きな声がしたので振り向く。
「こ、康一くん?ちょっとびっくりしたじゃない、どうしたの?」
「そんなこと言って場合じゃあないですよッ!音石がッ!音石が消えてるんですッ!!」
「「!」」
康一が叫んだ方を見ると確かにエレキギターだけが残っており、音石の姿がない。
「まさかッ・・・船が近づいてきたから泳いで行ったんじゃッ!!」
そう、音石は意識を取り戻し、船が近づいてきたのを良いことに3人の目を盗んで海へ入って泳いで行ったようだ。