杜王町編・第5話 レッド・ホット・チリ・ペッパー~音石明~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「タイヤだとっ・・!まさか、さっきアイス・フェアリーが投げて壊したタイヤを!!」
「そうか!タイヤのゴムは電気を通さない絶縁体だ!さすがだよ里美さん!これで『チリ・ペッパー』は出て来れない!!」
康一も大喜びだ。
「なーんてなっ!」
「!?」
「『タイヤゴムで絶縁』だぁ~~~っ!?
厚さが1mもあんならいざしらず、笑わせんな!!
こんな薄っぺらいゴム如きブチ破るパワーぐれ残ってねーと思うか?
考え甘ぇんだよっ!ボゲッ!!」
レッド・ホット・チリ・ペッパーがタイヤを拳でブチ破った。
「ぎゃははははははは――――ッ!!お前らの負けだぁ――――!!」
笑っている音石だが・・・・。
「グレート・・・考えが甘いのはオメーの方だろうがよ」
「あん?」
「ほーんと、甘すぎるね・・・」
負傷してはいるが立ち上がることはできる仗助と里美。
「『絶縁』するためじゃあなくて、ただ閉じ込めるだけで良かったんだけど・・・・開けちゃったんだね、穴!」
すると、『ボシュウゥゥゥ!!』と音を立てて空気が抜けていく。
「げえぇッ!タッ、タイヤの空気がァッ!!」
「パンパンだったのかあ~~~ッ!」
「それだけで済めばいいけど・・・『落ちる先』が悪いねぇ~~~」
ドッボーンッ!!!
里美の言った通り、レッド・ホット・チリ・ペッパーが落ちた先が悪かった。
「ぎゃああああぁぁっ!!!う・・・海はまずいッ!!まずいんだよぉ~~~!!」
レッド・ホット・チリ・ペッパーはタイヤにはまって身動きが取れない。
「そうかッ!塩水っていうのは思いっきり電気を流す!
しかも海は広いから電気のエネルギーは四方八方に散ってしまうッ!太平洋の彼方までッ!
つまりレッド・ホット・チリ・ペッパーは電気を使えない!!」
「正解!よくできました、康一くん」
「わ・・悪かったッ!お願いだッ!引き上げてくれ――ッ!!」
「あら~~?引き上げない方がいいんじゃないの~~?ねぇ、仗助くん」
「そうっスね~!
確か『フザけた考えは反省する』んだろう?まあ、フザけてんのは『考え』じゃあなくて、おめー自身のキャラクターだったようだがよ」
レッド・ホット・チリ・ペッパーは電気が拡散して消えてしまった。
「スタンドが消えたってことは・・・」
音石を見ると項垂れて、立ったままでいる。
「し、死んでる・・・?」
「いいえ、死んではいなとい思う。電気が散ってスタンドが使えなくなっただけだから・・・でも、再起不能にはなっただろうけどね」
負傷を自分のスタンドで回復させながら言う里美。
「さて、私は仗助くんの手当をするから康一くんは承太郎にこのことを知らせてもらってもいいかな?」
「は、はい!」
――――――――――――
一方、トラフィック号に到着していた承太郎と億康。
「アヴドゥル、イシズ、久しぶりだな」
「ああ、お前も無事で何よりだ」
「ここに敵スタンドが来ていないということは岸で里美が頑張っているってことかしら?」
「ああ」
「頼りになる嫁だな」
「ああ」
億康はポツンとしている。
「億康、紹介するぜ。こいつはモハメド・アヴドゥル、俺の旧友だ。そして横にいるのはアヴドゥルの妻のイシズだ」
「お、オッス!よろしくっス!」
ピシッとまるで『気を付け!』っというように姿勢を正す。
「ふふふ、そんなに畏まらなくていいのよ。承太郎、ジョースターさんは中にいるわ」
「わかった、護衛のこと感謝するぜ」
そこへ康一のエコーズが現れる。
『承太郎さん!』
エコーズに対して身構えるアヴドゥルとイシズだが承太郎が敵ではないと説明する。
「康一くん、『チリ・ペッパー』はどうなった?」
『倒したよ!!仗助くんと里美さんが倒したよ!』
意気揚々と話すエコーズ。