杜王町編・第5話 レッド・ホット・チリ・ペッパー~音石明~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
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「え~?何って・・・仗助くんと私を殺すと予告した大事な小指と尻尾を駄目にしてあげただけだけど・・・何か?
私の知り合いの言葉を借りるなら『スタンドの経験値の浅いガキが私に予告するなんて10年は早い』んじゃあないかな?」
顔は笑っているけど目は笑っていない里美。
「仗助くん・・・僕さ、承太郎さんもなんだけど里美さんも味方で良かったと思うよ」
「ああ、俺もだぜ・・・あの人、怒らせたらやべー人だ・・・」
実は『下がってほしい』と言われた時、里美の笑顔が微妙だが引きつっていたのを康一も仗助も見逃してはいなかった。
〈〈あ・・・やばい〉〉
直感で思った2人、案の定音石に制裁を加えている。
「ん?どうかした?仗助くん」
「つっ!い、いいや・・なんでもないっス!この野郎!ルールはいらねーって言ったがこれでルールもクソもねえな!!行くぞッ!コラァ――――ッ」
「このッ・・・ブチ殺すッ!!」
「それはさっきも聞いたぜ~~~っ!何度も同じこと言うな、このボケッ!」
出ばなを挫かれた音石、怒りで意識が飛びそうだ。
「この苦しみと痛み・・・どこにブツけりゃあいいんだァああああ・・・うぅぅぅっ・・・。
この怒りィ、誰に訴えりゃあいいんだアアアッ!」
ドギュウウウウゥゥゥン!!!
「「「!?」」」
すると音石はギターを奏で始める、そりゃあもう激しく『ドリュドリュドリュ』、音が鳴っている。
「ライトハンド奏法だ・・・」
「うるさッ・・・」
『テメーノ、オフクロモ、コロシテヤルゥゥゥ・・・』
怒りと憎しみがこもり過ぎても音がだんだん言葉に聞こえてくる。
「フーッ・・・ハハハハッ、表現できたぜ・・・・俺のハートを、究極の怒りを!表現できたぜ~~~!」
うっとりな音石。
「しっかり音に訴えてるじゃあないのよ、何だったの?さっきの前振り・・・」
里美は呆れている。
「このヤローッ!!音石ィィィッ!!」
「「!」」
しかし母親まで殺すと言われた仗助は走り出してしまう。
「仗助くんッ、むやみに向かったらダメッ!」
『ドララララッ!!』
制止を利かずに攻撃した仗助だが、急に視界が変わった。
「フフフ・・・」
「!?」
音石が後ろにいる。
「なんだとぉ~~~!?本体が、後ろに・・・・!
『スタンド』が速く動くのは分かる、だが、何故本体である音石が俺の後ろにいるんだ?!」
「違うよ、仗助くん」
「え?」
里美の声に振り返る仗助。
「『音石』が動いたんじゃあない、『君』が動いたんだよ。
いや正確に言えば『レッド・ホット・チリ・ペッパーにクレイジー・ダイヤモンドが向きを変えられた』んだよ」
「何ですって!冗談でしょ、里美さん!?」
「いいや、僕も見たよ!仗助くん!」
「!」
「下の排水溝の穴から上半身だけ現れた『チリ・ペッパー』が180度、クレイジー・ダイヤモンドの向きを変えたんだよ!
その証拠に君はさっき『海を背にして立っていたのに』、今は『海が目の前に見えている』ッ!!」
確かに自分の視界にコンテナがないことにハッとする仗助。