第8話 悪魔~デビル~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「うわー!!ベッドだ!!」
部屋に着くとアンがベッドにダイブする。
「久しぶりね、ベッドで寝れるなんて」
「うん」
「ねぇ!このベッド結構大きいし3人でくっついて寝ようよ!!」
「楽しそう・・・ね?里美」
「うん、そうだね」
3人で和気藹々と話していると・・・。
「ねぇ、お姉さん」
アンが里美の方を向いてきた。
「なーに?」
「お姉さんと承太郎ってどういう関係?」
「え?!」
一瞬何を言われたかがわからなかったので素っ頓狂な声を出してしまった里美。
「あたし、ずっと承太郎のこと見てたの!クールだし!ワイルドだし!それにたまに見せる優しいところもいいなぁって思って!
でも、あたしが思うに、承太郎はお姉さんが好きだと思うのよ!」
「え?ま、まさか、あの空条くんが私なんか好きになんてならないってば!!」
「でも・・・私も思うなぁ。
承太郎さん、里美に好意を持ってるように私にも見えたよ」
「じゅ、ジュナまで・・・ナイナイナイ!!絶対ないってば!////」
必死に手を横に振る。
「どーして?」
「だ、だって空条くんってば、私のこと『臆病女』って言ったもの・・・それに私のこと女扱いしてくれたことないし・・・話すようになってまだ4日くらいだし・・・」
「お姉さ~ん!恋に時間は関係ない時もあるんだよォ!!
それにあの貨物船を脱出するときだってあたしに服を着せるのを優先してバスタオルだけ引っ掛けてきたお姉さんに承太郎、上着かけてくれたじゃん!それに船の時もお姉さんが服着る時に壁になってくれてたよ!
あれは絶対に好きだと思ってる相手じゃないとできないって!!」
ぐいぐいくるアンにタジタジの里美。
そこへノックが聞こえた。
「あ、はい!」
「あ、ちょっとお姉さん!」
「その話は後でね!!」
そう誤魔化してドアを開ける里美だったが・・・。
「!?」
目の前には花京院と話の中心になっていた承太郎がいた。
「遅かったね、何かあったのかい?」
「え、ううん!大丈夫!ところでどうしたの?」
「実はポルナレフの部屋に敵が現れたそうなんだ」
「え!それでポルナレフは?」
「敵は倒したそうなんだが、何だか妙な言葉を残してこのホテルの9階から飛び降りたらしい」
「9階から!?」
「ああ、ポルナレフはまだ終わってないと直感したらしくてジョースターさんたちの部屋に連絡したんだ。
僕らもジョースターさんから連絡を受けて今から1212号室に行って対策を練るところだ、君とジュナも来てくれ」
「うん、ちょっと待って」
承太郎たちに一度中に入ってもらうとジュナとアンに事の次第を話して、アンに鍵をかけて待機するように言うとすぐに部屋を出て行った。
――――――――――
「ジョースターさん、花京院です。承太郎と彼女たちもいます」
「入ってくれ」
「ん?あの女の子は?」
「巻き込まれる可能性があるので部屋に施錠をして待つように言いました」
「そうか、ではみんなこっちへ来てくれ」
花京院たちが中に入ると部屋の主であるジョセフとアヴドゥルが待っていた。
「ポルナレフは?」
「まだ来ていない」
「そうですか、では先に何が起こったか説明してください」
「うむ、電話でポルナレフの部屋に敵のスタンド使いが現れたことをは伝えたと思うが・・・奴の正体は『呪いのデーボ』だ」
「呪いの・・デーボ・・」
「どんな奴なんだ?」
「『アメリカインディアンの呪術師』というふれ込みで商売する殺し屋だ。
・・・・・しかし、恐ろしいスタンド使いだ。
マフィアの軍人、政治家、彼を雇うという者は世界中にいる。
私は一度だけデーボの素顔を見かけたことがあるが・・・全身傷だらけだった。
しかもその傷はまず相手を挑発して自分を痛めつけさせた証を作り、その『恨みのパワー』でもって自分のスタンドを操る。
だから一般の人間には呪い殺されたと見える」
「・・・・気持ち悪い、怖い・・」
「大丈夫だよ、ジュナ」
話を聞いて震え出したジュナをなだめる花京院。
「つまり、ポルナレフはそれにはまっちまったと・・・そういうことか?ジジイ、アヴドゥル」
「ああ、まずいことにな。
そしてスタンドの正体も知るものはいない、何故なら・・・・出会った者は全員、奴に殺されているからだ」
「じゃあ呪いのデーボは私たちを一人ずつ確実に殺そうとしているわけですね、そしてまずは一人部屋になったポルナレフから狙った」
「そういうことだ」
「ふむ、ポルナレフから連絡を受けてどれくらいですか?」
「少し前に内線が入ってな、今こちらに向かっているだろう」
――――――――
十数分後・・・
ガチャリ・・・
「あ・・・ポルナレフ」
「よぉ・・ジュナ」
へとへとに成り果てたポルナレフがジョセフとアヴドゥルの部屋へとやってきた。
「遅いぞ、ポルナレフ。自分から呼んでおいて」
「まったくじゃ、ではさっそくだが呪いのデーボの対策を練るとするか」
軽く流しそうになるジョセフ達だったが・・・。
「ちょっと!皆さん!!そこはポルナレフの状態を気にしましょう!!」
ポルナレフの傷を見逃さなかった里美が止める。