杜王町編・第5話 レッド・ホット・チリ・ペッパー~音石明~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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一方、杜王町の港付近の海上では・・・。
「もうすぐ着くわね」
「ああ、久しぶりの日本だな。承太郎と里美は先に来ているんだったな」
「ええ、東方仗助っていう子と接触したって連絡があったそうよ。
ただジョースターさんのことを伝えに行くはずが結構面倒ごとに巻き込まれてるみたい」
「まあ、俺たちの場合は巻き来れるのも仕方のない事かもしれんな」
「そうね、『体質上』ね・・・」
一隻の船が港に向かって海を走っていた。
そしてその船の甲板には1組の男女がいる。
名前はモハメド・アヴドゥルとイシズ。
彼らは夫婦で占い師とマジシャンを生業としている、10年前に承太郎や里美、ジョセフと一緒にDIOを倒したチームメンバーでもある。
「ジョースターさんにも困ったものね、まさか浮気してたなんて・・・」
「俺も聞いた時は驚いたさ、しかも子供もいて、もう高校生になっていると分かったときは・・・」
「ええ、私たちと知り合う前にはもう出来てたってことだもの・・・事情が事情とはいえ、さすがに引いたわね」
「・・・・・」
数か月前に起きたジョースター家での夫婦喧嘩を思い出すアヴドゥルとイシズ。
スージーは怒り狂うし、ホリィは泣き叫ぶしで、それはもう大変だった。
アヴドゥルとイシズはDIOとの一件があってからアメリカを拠点に自分たちの商売をしてきたが里美から緊急要請の電話が入り、ジョースター家を訪問。
そして不倫&隠し子騒動のことを聞かされ、協力するという経緯に到ったわけである。
「それに今回のことだって・・・いくら自分の息子が心配だからといって自分自身でこっち(日本)に来る手筈を整えちゃうんだから・・・ボケ始めても行動力にはビックリしたわ」
「ああ、だがマダム・ジョースター(スージー)もなんとなく感じてはいたのだろうな。
我々に『ジョースターさんを守ってほしい』と直接言いに来たのだからな。女性の勘とは恐ろしい」
「おかげで娘の入学式後、早々に来ることになっちゃったけどね・・・大丈夫かしら、あの子」
「ハトホルなら大丈夫だ、マダム・ジョースターにも頼んでおいたからな」
「だといいけど・・・あの子、大胆なところがあるから、誰かさんに似て」
「『大胆』なのはお前もだろう」
「否定はしない・・・」
そこへスピード・ワゴン財団の船員がやってきた。
「お2人とも、こちらにいらっしゃったんですね」
「ああ、どうした?」
「杜王町の港にあと20分ほどで着きますからMr.ジョースターの所へ戻ってください」
「わかった、行くぞ、イシズ」
「ええ」
――――――――――――
「どう?承太郎?」
港に着いたので承太郎にどのくらいに船が迫っているか聞いてみる。
「ああ、来ているぜ。予定通りだ、あと20分ほどの距離にいるぜ」
「乗客はジョセフ・ジョースターさんだけですか?」
「ううん、あと護衛の人が2人とスピード・ワゴン財団っていうジョースター家のサポート団体からの操縦士が乗ってるよ」
「『レッド・ホット・チリ・ペッパー』は電気のあるところしか動けない。
これからヤツは何が何でも何らかの方法でこの海を越えて船に乗り込もうとするだろう。
もしヤツが俺たちよりも先にジジイの船に乗り込んだら俺たちの負けだ・・・ジジイは殺される」
「逆に私たちの方が早く着けばジョースターさんは守れる」
「承太郎さん、里美さん。ボートのチェックは済んだぜ~~~~」
「このボートのバッテリーにゃあ『チリ・ペッパー』は潜んでねえ!異常なしだ、出発できるぜ!」
「そうか、なら仗助!お前は里美と康一くんとここに残れ、ボートに向かうのは俺と億康だけだ」
「えっ!」
「え!」
「な、何でっスか?」
「俺が残るだとォ~~~~?」
ボートに乗っていた仗助と億康が承太郎を睨んでくる。
「仗助くん、億康くん、最後まで聞きなさい」
「仗助・・・俺は父親を守りたいお前の気持ちは知っている。
だがな、今・・・『チリ・ペッパー』の本体はこの港のどこかにいる、隠れて様子を見てる。何故かわかるか?」
「・・・・」
「俺たちのボートの位置を確認するためだ、俺たちがボートで出発したのと同時に何かに『チリ・ペッパー』を乗せて飛ばす気だ」
「「「!」」」
「そしてこれは俺の予想だが『ヤツは船は使わない』!
バイクの時のようにバッテリーが付いたものでこのボートよりも早さが出る物にヤツはスタンドを乗せて飛ばしてくる」
「と、飛ばすってよぉー、何を飛ばすっていうんだよお~?」
すっかり困惑している仗助たち3人。