杜王町編・第5話 レッド・ホット・チリ・ペッパー~音石明~

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この小説の夢小説設定
ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
第三部のヒロイン
第三部のヒロインの名字
承太郎とヒロインの娘
宿帳の名前

「てめーの本体のよぉー、名前と住所を言え――――ッ。
命だけは助けてやるからよぉ~~~っ」

『答えれば・・・命だけは助けてくれるのか?意外と冷静じゃんかよぉ~~~ッ。

敵討ちにグツグツハラワタ煮えくり返っていると思ったがなぁ―――っ』

「本心じゃあ、てめーが答えねェことを願ってンだよォォォ――――ッ!
てめーを削り取りたくてウズウズしてんだぜェッ!このボゲェ――――ッ!」


挑発めいた言葉に怒る億康。

『ヒャハハッ!!やっぱりな・・・しかし『削り取る』?そのスローすぎる右手でかァ~~?

クククク・・・笑ったものか?アクビしたものか!こいつは迷うッ迷うッ!』

「野郎ッ!」

『てめーのスタンドがどのくれェーノロイか・・・たっぷりよぉ~~~、味わわせてやるよ・・・!』


するとレッド・ホット・チリ・ペッパーはすんなりザ・ハンドと距離を詰めて腹部に拳を叩き込む。


「うごォッ!」

『わかったか?これぐれェーノロいんだよッ!』





「億康くんッ!」




『!』



そこへ承太郎や里美たちが近づいてくる、レッド・ホット・チリ・ペッパーはその一瞬、視線を逸らしてしまった。


「このダボがァ――――ッ」

『はっ!』

「『瞬間移動』すんのをよぉ~~~っ、忘れたかァ~~~、『チリ・ペッパー』ッ」

『俺の背後にッ!!』





バギッ!!



レッド・ホット・チリ・ペッパーはザ・ハンドに蹴り飛ばされる。


『うげェ!』

「とらえたぜ――――ッ!ダボがァ――――ッ」


そのままうつ伏せに倒れているレッド・ホット・チリ・ペッパーを踏みつけるザ・ハンド。
そして最後にバッテリーから離れたところへ蹴り飛ばす。


「動きが相当遅くなってきたようだなぁ~~~~~、次の攻撃は逃れられるかよぉ~~~っ」



とうとう追い詰めた。


「見て!『レッド・ホット・チリ・ペッパー』の電気の輝きが無くなってきた!
錆びた鉄屑みたいな色になっているよッ!弱っている!!」

「こいつは億康の勝利か~~~!?」


「億康くん!トドメは刺さないで!」

「え?」

「何言ってんですか?里美さんッ!」

「あそこまで弱らせたのならトドメまで刺す必要はない、それに弓と矢のことを聞き出さなくちゃあならないしね。
億康くん!私たちが行くまで『チリ・ペッパー』を見張ってて、すぐに行くから!!」


4人は走る速度を速める。


『ハアー、ハア―・・・確かにな、俺は弱っている・・・。
おめーのスタンドの右手、スピードはねえがまったく恐ろしい右手だぜ・・・だがな、いいのかよ?

本当にトドメを刺しに来なくてよぉ~~?』

「な、何言ってやがる?」

『本当は・・・わざと弱っているフリをしているのかもしれないぜ?
弱っていると見せかけて承太郎と里美が来たら奴らの首を掻っ切っちまうかもなぁ~~~、そう考えていたとしたらどうするよぉ?億康ッ~~~』

「!?」

『俺のスピードにかかればいくら承太郎の『星の白金(スター・プラチナ)』が時を止められようと・・・勝つ自信はあるんだぜ?』


「・・・・・・」

『どーするんだよぉ?トドメを刺しに来るかい?それとも2人を待つかい?』


揺さ振りをかけてくる。
正直、億康は迷っている。自分はこういう決断力にはめっぽう弱いからだ。
いつも兄の形兆を頼りにしてきたが故にここぞとなったときの決断力がないのだ。
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