杜王町編・第5話 レッド・ホット・チリ・ペッパー~音石明~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「や、やっぱりッ!そうなんですね!!たっ、大変だよ!仗助くんッ!」
「な、何だよっ!」
「79歳で外国人のスタンド使いっていったら!!」
「!」
そこでようやく仗助もピンッときたようだ。
バチバチッ!バチバチッ!ワアン!
すると億康のバイクのエンジンがかかった。
「バイクのエンジンが・・・つっ!」
そしてよく見ると・・・。
『確かに聞いたぞ・・・』
「『レッド・ホット・チリ・ペッパー』!?」
「バカなッ!何故この野原にヤツが!」
「な・・・なぜェ~~?ここには電線なんかないのになぜ!?」
「バイクだ!バイクのバッテリーに潜んでたんだ!!」
『その通りだ!空条里美!!
正午に杜王町の港にだったなあ~~~?この俺を捜し出せるスタンド使いだとぉ~~~~っ!
その老いぼれは―――ッ!港に到着と同時に必ず殺すッ!』
「承太郎、マズイよ・・・・」
「ああ、ジジイのことが知られてしまった・・・つまり・・・仗助の父親のことを・・・!!」
レッド・ホット・チリ・ペッパーはそのままバイクを走らせて港へ向かってしまう。
「このまま逃げられたらジジイのところへ先に行かれてしまう。里美、『氷の狙撃(アイス・ショット)』で狙えるか?」
「いや、ちょっと待ってくださいよぉ~~、あの野郎はぁ――――ッ、因縁的によぉ――――ッ、この虹村億康が仕留めるッ!」
億康が『手(ザ・ハンド)』で空間を削りバイクとの距離を縮めて移動した。
『ゲッ!形兆の弟!』
「てめーの相手は俺だァ!!削り取ってやるッ!!」
右手を振り切るザ・ハンド、しかし軽く避けてしまうレッド・ホット・チリ・ペッパー。
「褒めてやるぜ・・・このバイクに瞬間移動で乗っかってきたことについてはな・・・だが!お前の『手(ザ・ハンド)』の手で引っかく動きはよォ~~、我が『レッド・ホット・チリ・ペッパー』の素早さにはとてもついて来れないようだなあ~~~~!!」
「よく見ろボケが・・・」
「何?」
「『削り取る』っつったのは・・・・バイクのことだァア――――ッ」
『はっ!』
バイクが真っ二つに裂けて転倒する。
「これで逃げられねーなァ~~~~ッ」
近くに電線がない原っぱに放り出されたレッド・ホット・チリ・ペッパー、バッテリーはほんの少し残っているが、もう移動が出来ない。
「頭使ったなあー、億康!でかしたぜッ!
これで『チリ・ペッパー』はバイクのバッテリーからあんまり遠くまで離れることはできなくなったぜ!!
おまけにあと100mは電線がねえ!捕まえたも同然だぜッ!」
「危なかったね、ジョセフ・ジョースターさんのこと聞かれたときは手遅れかと思ったよ」
「いいえ、まだ『安全』とは言い切れないわ」
「ああ、バイクのバッテリーはまだ残っている。
ヤツは何としても逃げ延びることを考える、すなわち・・・バイクのバッテリーを守るために必死に億康を殺さなくてはならない。
それも俺たちがあそこへ行くまでの間にな」
「億康くんと合流しましょう!時間がない!」
4人は走り出した。
――――――――――――
『俺を追いつめたつもりか?兄貴の復讐ってやつかい?』
「・・・・・いや、違う。
俺の兄貴はよぉ~~~、死んで当然の男だった・・・いつか誰かに殺されると思っていたぜ。
『罪』ってのはよぉ~~~、そうなるようなことをしてりゃあ、どっかで廻りまわって『罰』がやって来る、それぐれ~・・・俺にだってわかるからなあ~~~」
億康は再びレッド・ホット・チリ・ペッパーを睨みつけた。