杜王町編・第4話 『サーフィス』~間田敏和~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
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億康の弓と矢の一件以来、スタンド使いが予想以上に早く見つかってきていることに里美や承太郎は驚いていた。
「形兆くん、本当に何人も射抜いていたみたいね」
「ああ、ここ1ヶ月の間に仗助を含めてかなり多くのスタンド使いが俺たちの前に現れている」
「それにしても仗助くんはジョースターの血統、つまりジョナサン・ジョースターを通しての発現。
でも康一くんや億康くんはおそらく矢で開花した能力、いくらなんでも数が急激に増えすぎてる」
「・・・・」
承太郎はコーヒーを飲みながら考え込む。
「・・・これはあくまで可能性だが・・・もしかしたら弓と矢は1組ではないのかもしれない」
「まさか・・・でも、ないとは言い切れない。DIOの仲間たちも弓と矢であのスタンドを使えるようになったのだとしたら・・・形兆くんと億康くんのお父さんもそのうちの1人だったのかも」
「ああ」
プルルルル・・・プルルルル・・・
「あら、電話」
「いい、俺が出る」
そう言って承太郎は受話器を取った。
「空条承太郎だ」
『承太郎さんっスか?俺です、仗助です」
「ん?仗助、何かあったのか?」
『ええ、知らせたいことがあって・・・実はスタンド使いが俺や康一と同じ学校にいるようなんです』
「確かか?仗助・・・スタンド使いが同じ学校にいるだと?」
『悪いことをやってるらしいっスよ!玉美のやつからっスね、本体の写真も手に入れたんっスよーっ、詳しいことは杜王駅で話しますからすぐに来てくださいよ。
俺、今・・・学校の帰りで、15分くらいありゃあいけますか?』
「わかった、15分後だな?里美も連れてすぐに向かう」
『わかりました』
受話器を置いた承太郎はすぐに鞄を掴んだ。
「行くぞ、里美。新たなスタンド使いの情報を仗助が掴んだらしい」
「そう、わかった」
里美も荷物を持ってすぐに部屋を出た。
――――――――――――
「ククク・・・・・」
公衆電話から出てきた仗助を誰かが待ち構えている。
「ちょろいっスねー」
「よくやった、『うわっ面(サーフィス))』」
この男の名前は間田敏和、形兆が弓と矢で射抜いたことにより能力に目覚めたスタンド使いだ。
そして目の前の仗助は本当の仗助ではない、間田のスタンド『うわっ面(サーフィス)』だ。
サーフィスはもともとは木の操り人形のような形をしているが、その人形に触れた相手の姿をそっくりコピーすることが出来る。
姿も声はもちろん口調もしぐさもだ。
唯一、コピーできないのはコピーする相手のスタンドを出すことだけだ。
「お、あれ?仗助ェ~~~、よおっ!早いじゃあねーか!」
間田の情報を持ってきた本人・小林玉美が近寄って来た。
「どうだったっ!?間田のこと何かわかったか!?」
そう聞いた時、仗助の隣の人物を見て固まる玉美。
「間田・・・!じょ・・仗助・・・なんでおめー、間田と一緒にいるんだ?」
「小林玉美か・・・」
「なんで一緒にいんのかだと?わかんねーのかい?」
「わ、わかんねーよ!な?な・・なんでだよ・・・?」
「全然わかんねーのかよ?」
「だから何でなんだよ~~~~?」
サーフィスのことを知らない玉美は困惑している。
「ならいい!」
「ぐげっ!」
そして仗助に化けたサーフィスは玉美の脳天を殴りつけた。
「承太郎や里美もこうあるってこったぜ、自信が湧いてきた・・・顔見知りに出会っても全く警戒されない」
地面にうずくまっている玉美を余所に間田はサーフィスを連れて杜王駅へと向かった。