杜王町編・第3話 『ザ・ハンド』と『バッド・カンパニー』~虹村兄弟~
名前変換
この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「里美からある程度のことは聞いている、だが、俺も里美と同じでDIOを殺したことに後悔はしていない。
俺たちも家族を守るためにしたことだ、それに兄貴のことはお前も考えているように宿命だったと思っている。
だが、お前にはまだ先がある。俺が偉そうに言えることじゃあねえが頑張れよ、億康」
「・・・・はいッ」
「康一くんも矢で射抜かれたと聞いたが・・・」
「はい、でも里美さんのおかげで助かりました」
「能力はどんなものなんだ?」
「それが・・・その・・・」
康一は言葉に詰まってしまう。
「康一くんはまだ見えるだけなの、スタンドは発現させているけど、まだコントロールまではできていないの」
「どういうことだ?」
「自分の意志でスタンドを出すことができないの、あの時は矢に射抜かれて徐々に姿が見え始めて、スタンドを発現させるまでえ到った、でも戦闘を行えるだけのコントロールはできていない」
「なるほどな、まさに『なりたてホヤホヤ』つってーところか。
では康一くん、仗助たちからスタンドの出し方を教えてもらえ」
「えええ――――っ!」
「お、俺たちがですかッ!?」
急に言われて飛び上がる仗助と億康。
「できれば私たちで教えてあげたいところなんだけど時間的に一緒にいるのが長いのは君たち2人だから・・・」
「でもなぁ~~・・・」
「俺、バカだからよォ~~~、教えるのってよくわからねーよ~~」
「俺だってそんなに器用ってわけでもねーよ」
考え込む2人。
『そんなに考え込むことなのか』と笑えて来てしまった里美は康一に声をかける。
「じゃあ康一くん、スタンドを発現させる方法を1つ伝授しましょう」
「な、何ですか!?」
食いつく康一。
「怒りなさい」
「へ?」
「『怒る』の!『怒りの感情』ってこと!人間頭の糸がプッツンすることが何かあるでしょ?
例えば仗助くんならヘアスタイルのことで何か言われたとき」
「!」
「億康くんは『バカ』だとおちょくられた時」
「!」
「康一くんは穏やかだからなかなかそういう場面がないだろうけど、『どうにも我慢ならない』ことで頭の糸がプッツンと切れることってあると思うのよ。
そしたらその感情をスタンドに込めなさい、怒りの感情は人間の感情の中で一番精神エネルギーに反応しやすいと思うから」
「『怒りの感情』って・・・言われてもなあ、僕、人に対して怒るのって苦手で・・・」
「だから訓練!自分のキレどころを探してみなさい」
「はい・・・やってみます・・・」
「仗助くんや億康くんも協力してあげてね」
「ウッス・・・」
「・・・・」
――――――――――――
学校帰りという事もあり仗助たちは夕方になると帰って行った。
「ふぅー・・・さて、今度はこっちの話を片付けましょうか」
「うん?まだ何かあるのか?弓と矢の話か?」
「それもあるけど・・・・承太郎、私がこの町のデザインスケッチに行った日(虹村兄弟に出会った日)、どこに行ってた?」
「仗助の家に行ってからここに戻ってスピード・ワゴン財団から送られてきたエンヤ婆の報告書に目を通していたが?」
「そう」
「何だよ?」
訝し気な承太郎。
するとズズイッと詰め寄ってくる里美。
「仗助くんのお母さんに会った?」
「ああ」
「その時、抱きつかれたでしょ?」
「・・・・・」
確信決定。
「承太郎、女性関係では嘘つけないもんね~~~?
私も何か『ピーン!』ときたから聞いたんだけど・・・そっか、やっぱり抱きつかれたんだ」
「『抱きつかれた』だけだぞ」
「うん、分かってるよ。承太郎はそんなことしないって信じてるもん」
「ならいいじゃねーか」
「でも、女心もわからないのも困りもんだね」
「?」
「もし私が夫(自分)以外の若い男性に抱きしめられて、しかも香水の匂いが残った服で帰ってきたら・・・承太郎、どう思う?」
「相手の男をブチのめす」
「即答かい!!」
軽く承太郎を叩く里美。