杜王町編・第3話 『ザ・ハンド』と『バッド・カンパニー』~虹村兄弟~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「兄貴・・・」
「くっ・・・」
睨み合っている2人。
その時だ、里美は視線に気づいた。それは屋根裏部屋の窓だ、何者かがこちらをじっと見ている。へばりついてじーっと見ているのだ。
「ねえ、形兆くん、億康くん」
「?」
「な、何だよ」
「お父さんの他に身内いる?」
「何のことだ?」
「いいから答えなさい、いるの?いないの?」
「いいや、俺たちは兄貴と親父の3人家族で・・・」
「じゃあ『別のお客さん』ってことかな・・・」
すると億康の後ろの壁にあったコンセントから電気が漏れている。
そして急に部屋中が光った。
「なに!?」
「コンセントの中から!?」
「つっ・・!」
コンセントの中からスタンドが出てきた、億康はまだ気づいていない。
「億康ゥ――――ッ!ボケッとしてんじゃあねーぞッ!」
そう言って形兆が億康を殴り飛ばした。
「ガフッ!」
「兄貴ッ!」
形兆は電気のスタンドに胸を貫かれた。
『この弓と矢は俺が頂くぜ・・・利用させてもらうよ~~~っ、虹村形兆ッ!
あんたがこの矢で貫かれてスタンドの才能を引き出されたこの俺がな――――っ!』
「き・・貴様ッ!貴様ごときがこの弓と矢を・・・うぐぐぐぐぐ」
『ヒヒヒヒヒ、虹村形兆・・・スタンドは精神力だと言ったな、俺は成長したんだよ!
それとも我がスタンド『レッド・ホット・チリ・ペッパー』がこんなに成長するとは思ってなかったかい?』
「くっ・・・『極悪中隊(バッド・カンパニー)・・ッ」
スタンドで攻撃しようとするが・・・。
『うるせえぜ!』
「うおおおおあおおおおッ!!」
感電させられる。
「電気にされていくッ!億康くんのお兄さんが電気にされて引きずり込まれていくよッ!しかも弓と矢までッ!」
「兄貴ィ――――ッ!」
「俺に触るんじゃあねえッ!億康ッ!」
引き戻そうとする億康を怒鳴りつける形兆。
「おめーも・・・引きずり、込まれるぜ・・・」
「あ・・兄貴・・・」
「億康・・・おめーはよおー、いつだって・・・俺の足手まといだったぜ・・・」
そう言い切った時、形兆はコンセントの中に完全に引きずり込まれた。
「あ、ああッ!」
億康はチリチリと電気が散っているコンセントを見つめる。
「兄貴ィ――――ッ!」
「つっ!」
里美はすぐにさっきの人影のいた窓をアイス・フェアリーで突き破った。
「あ、里美さん!」
そのまま、外へ出てしまった里美を見ている康一や仗助たち。
外から周囲を見てみるが気配はなくなっていたいた。
「逃げたか・・・逃げ足の速い奴」
里美はまだ中にいる億康に話しかける。
「億康くん、今、この窓から誰かが覗いていたんだけど心当たりない?」
「え・・・あ、兄貴は俺の知らねえところで何人かスタンド使いを見つけていたのは聞いてたけどよぉ」
「じゃあそのうちの誰かね、形兆くんの様子から察するに彼は相手が誰かはわかっていたようだけど・・・つっ!!」
その時、あるものが視界に入った里美。
「里美さん、どうしたんっスか?」
「・・・・」
返事をせず、しかも驚愕している里美を不審に思う3人。
「何か見つけたんっスか?」
仗助は器用に飛び上がって来た、そして里美の向いている方向を見てみると同じく固まる。
「これは・・・」
「おい、何があったんだよぉ!仗助ッ、里美さんッ!」
上がって来ようとする億康。