杜王町編・第3話 『ザ・ハンド』と『バッド・カンパニー』~虹村兄弟~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「そ、そんなこと言われてもッ・・・スタンド?何のことだかわからないよッ!」
康一は戸惑っているようだ。
「わからんだと?それじゃあわかるように・・・」
「!」
康一の左肩を何かがもぞもぞと動いている。
「キッカケを与えてやるよォ――――ッ」
口にナイフを加えた兵隊が康一の体をよじ登っている。
「グリーンベレーッ!やれッ!」
「ああィイイイィィ――――ッ!」
痛さと恐怖に康一は叫ぶ、すると康一の体から丸いものがポーンと出現した。
「なにッ!」
「これはッ!?」
緑色で斑のような模様が入った球体は床にボドンと落ちた。
「ひいいいい!!何これッ!」
「おそらく『たまご』ね、スタンドの・・・・って康一くん、これ君のスタンドなんだけど」
「ええええェェェ――――ッ!僕が出したんですかあぁッ、このヘンテコなのッ!」
「ヘンテコって・・・まあ、スタンドを見えるようになってから数分だから無理はないけど・・・」
「そんなことより、康一」
「え?何?」
「動かして見ろよ、この後はどーなんだよ?この卵のようなものはどんな能力なんだ?」
詰め寄る仗助。
「『能力』って言われても・・・動かすなんて無理だよ!!これで終わりだよ、期待してもらって悪いけどこれ以上は何もできないよ!」
「なに?これで終わりィ~~?」
「仗助くん、無理言わないの・・・」
しかし里美は見逃さなかった、卵の表面に小さいがヒビが入っているのを・・・。
「というわけで残念ながら君が必要としているスタンドかは、今確認することは難しいみたいよ」
「そのようだな・・・だが、もういい!知りたいことは・・・これで十分ッ!
『極悪中隊(バッド・カンパニー)』、全体戦闘態勢ッ!」
「おっと!」
素早く卵を回収する里美。
「康一くん、この卵は自分で守りなさい」
「え?」
手渡された卵に驚く康一。
「それは君の精神エネルギーが具現化した形なの、つまり君自身なの。
それを攻撃されれば君自身も負傷するし、木っ端微塵に破壊されたら・・・君も死ぬ」
「ひっ!」
「今はスタンドコントロールが出来ない君ができることは自分のスタンドを守ること・・・死にたくなければねッ!!」
「攻撃開始イ――――ッ!」
「『氷の壁(アイス・ウォール)』!!」
四方八方からの攻撃を一気に防ぐ。
〈絶対防御力を持つ空条里美、聞いていたよりもかなり厄介な女だ。しかも回復能力をも併せ持っていると聞く。
氷など叩いて割れば簡単だと思っていたが・・・長年のスタンド使いとの闘いで精神が鍛えられたからか・・・クソッ!〉
正直、形兆は手こずっていた。
「全く目障りな女だッ!」
「里美さん、億康の兄貴はこの家をぶっ壊すぐれェ~~派手な攻撃をしてくるつもりみたいっスよ」
「みたいだね、あの様子だと・・・どうする?」
「もちろん、受けて立つっスよ~~」
氷の壁越しに立ち上がる仗助。
「・・・・東方仗助、これは小耳にはさんだことだが、お前は・・・その髪型を貶されるのがスゲー嫌いっつーのは本当かい!?」
「!」
「・・・・・なんでここでその話するかな・・・」
嫌な予感しかしない康一と里美。
「なあ~~~?本当なのかい?」
「貶してみろよ~~~っ、試しによお――――っ」
「や――めなさいっての!罠だってば!!」
『全く血の気の多い』と呆れる里美。