杜王町編・第3話 『ザ・ハンド』と『バッド・カンパニー』~虹村兄弟~
名前変換
この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「億康くん・・・」
「俺はバカだからよぉ~~~、心の中に思ったことだけをする、これでさっきの借りは返したぜ。
あとは何もしねえ!兄貴も手伝わねえ!おめーらにも何もしねえ、これで終わりだ」
「フフ・・・グレートだぜ、億康」
「これで間に合う」
里美は康一を診る。
「やっぱり無理に矢を抜いたみたいね、出血がひどい。これは時間はかけられない・・・」
アイス・フェアリーを出現させる。
「里美さん?」
「大丈夫よ、久々にやるからちょっと緊張してるだけ・・・・さあ、やるよ、『氷の妖精(アイス・フェアリー)』」
アイス・フェアリーが全身真っ白になる。
「『氷の妖精の浄化(アイスフェアリー・オブ・ピュリフィケーション)』!!」
「「!?」」
康一の首の傷がすぐに治った。
「スゲェ~~・・・今までの治癒よりも早い、一瞬のうちに回復しちまった」
「DIOとの闘いの時に身につけた能力なの、今までの治癒と違って時間も格段に速く、さらに体のあらゆる負傷も完全回復させる。
10年振りに発動したけど成功してよかった・・・」
「ハッ!」
康一が目を覚ました、周りを見ている。
「康一くん、大丈夫?」
「グレートに危なかったぜ、気が付いてくれて嬉しいぜ、康一。ちょいと確認だ、俺の指は何本立ってる?」
「・・・5本?」
「OKだ」
「大丈夫なようね」
「な、何が起きたんですか?僕・・・確か、門の間に首を挟まれて・・・・?それにここはどこですか?」
「う~ん、君が挟まれたお家の中・・・かな?」
「へ?」
「生憎だがな、あん時のやばい状態はまだ終わっちゃあいないんだぜ、康一・・・ここからあの階段まで行って下に降りて・・・・この家から脱出しなくちゃあならないんだからな。
しかし億康の兄貴がそうさせてくれるならだがよお~~~」
「いやあ・・・無理じゃないかな、だって・・・」
「!」
「うわっ!?」
2人の腕を引いて、しゃがむ里美。
「億康くんのお兄さんのスタンドはこちらを攻撃する気満々みたいだよ」
耳をすますと足音があちこちから聞こえる。
仗助はライターを取り出した、着けると屋根の柱を移動している小さな影が見えた。
「仗助くん、里美さん・・・?いったいどうしたんですか?」
「康一くんは私たちの傍を離れないで、絶対離れちゃダメ」
「なんだかすばしっこいのがいますよ、あれが億康の兄貴のスタンドか・・・」
「おそらくそうでしょうね」
「闇の中じゃあ見えなくて不気味だったがよぉ、灯りを点して見えたから安心したぜ、どうもパワーが弱そうなチビだぜ。
この勝負、今度あのチビが姿を見せたらクレイジー・ダイヤモンドを叩き込んで終わりですぜ」
「いいえ、そうとも限らないよ」
「どういう事っスか?」
「それは・・・すぐ分かる」
ガシャン!
音がした方を振り向けば先ほどの人影だ何かをこちらに向けている。
「出やがったなっ!」
仗助はクレイジー・ダイヤモンドを叩き込もうとしたが・・・・。
「『氷の壁(アイス・ウォール)』!」
「!」
クレイジー・ダイヤモンドごと3人の周囲を氷壁で覆う里美。
次の瞬間、氷の壁の表面に無数の穴が空いた。
「やっぱり複数いたか・・・」
見ると1つかと思われた小さな人影は無数に数を増やし、一斉射撃してきたのだ。
つまり人影が持っていたのは銃だ。
「うあああああ――――ッ!なに――――ッ!」
「何だ、これ!?」
仗助と康一は困惑している。
「あっちこっちから物音がするから複数いるんだろうなあ、とは思っていたけど・・・ちょっと数が多いかな。
『極悪中隊(Bad Company)』、なるほど確かに悪い連中だわ」
「た・・・たくさんいるぞ・・・G・Iジョー人形みたいな兵隊がワンサと、落下傘で降りてくるぞ。
億康や俺の傷はコイツらのM16とかいうカービン・ライフルで撃ったものだったのかよ」
「そうね、しかし・・・『氷の壁(アイス・ウォール)』がここまでベコベコにされるほどの破壊力、手こずりそうだわ。
しかもこの数、2、3体叩き潰しても本体にダメージはさほどないでしょうね」
小さな軍隊は『イー、イー』と言いながら迫てくる。