杜王町編・第3話 『ザ・ハンド』と『バッド・カンパニー』~虹村兄弟~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「やれやれ・・・これは中距離戦闘になるかもね、さてと・・・そこで億康くん、君に聞きたいことがある」
「・・・・っ」
「お兄さんのスタンド、バッド・カンパニーの正体を教えなさい。そしたら傷を治してあげるよ」
億康は黙っている。
「おい、スタンドの正体だよッ!知ってんだろ?」
仗助が倒れている億康の傍に座り込む。
「だれ・・が・・・言う・・もんか、よ・・・ボケが・・・」
負傷しながらも頑なな億康。
「このままだと死んじまうぜ、おめー」
「・・・・」
「仗助くん、もういいよ」
「里美さん・・・」
「億康くんはこの結果は仕方のないことだと思っている、自分は私たちを始末できなかったから仕方のない結果だと」
里美は仗助の隣にしゃがみ、億康に手をかざす。
「!?」
「君は素直な子だね、バカと素直は似たようなものよ。純粋にお兄さんが好きなんだね」
アイス・フェアリーが億康の傷を治していた。
「行くよ、仗助くん」
「はい。
おい、億康。俺たちは先へ進む、だが邪魔するんじゃあねーぜ、おめーとやり合ってる暇はないっスからなあ!」
「え!?え!?」
億康は何故、自分が助けられたのかわからない。
氷壁を解いて、進む2人。
「助けたの怒る?仗助くん」
「いいや、あの野郎は吐かなかったと思いますよぉ~~、それに里美さんも初めっから治そうとしているのもわかりました。だから、怒ってねーっスよ」
「フフフ、ありがとう」
「何故だ!?」
「「?」」
後ろで叫ぶ億康を見る2人。
「何で俺を助けた?治したら俺はおめーらを攻撃するかもしれねーんだぜッ」
「それ答えなきゃダメ?めんどくさいなぁ・・・・」
「億康、おめー・・・やるのかい?」
「それは答えを聞いてからだ!兄貴にスタンドの正体を喋らなかったのによォ~~!!俺は頭あんまり良くねーんだからよッ!バシッと答えてもらうぜ!
それにお前のその顔の傷・・・・」
億康が仗助の頬の傷を指さす。
「それはさっきの花瓶の飛び散った破片で切ったんだろう!何で治さねーんだ!」
「俺は自分の傷は自分のスタンドでは治せねーんだよ」
「つっ!?だったら尚更だ!何で俺を助けたァ!?」
「うるせー奴だぜ・・・里美さんは深い理由はなかったと思うぜ」
「え?」
「ただ・・・『何も死ぬこたあねー』と思っただけだろうよ」
億康が里美を見るとニコリと笑っている。
「・・・・・」
「んじゃあな!邪魔はすんなよッ!」
呆気ている億康を置いて入り込む2人。
「康一は大丈夫なんスか?里美さん」
「あいつが無理に矢を抜いていなければね・・・さっきみたいに。
いくら治癒タイプでも追いつかなかったら意味ないし・・・・」
「そしたらのんびりしてる場合にでもないじゃないっスか!!」
「だって向こうがそうさせてくれないんだもん、とりあえず後を追うよ」
「どうやって?」
「あれ」
里美が指を指した方向にあるのは康一を引きづったと跡と思われる血痕が・・・。
「あの血痕の先に康一が・・・」
「ええ、2階に続いている・・・」
そろりそろりと進んでいく。
血の跡が付いている部屋の前にくる。
「くっそ~~~、完全に罠っスよ」
「ええ、でも康一くんを救うためには中に入らなくちゃあならない!」
部屋に入ろうとした時、背後に気配を感じた。
「!」
「億康!?」
なんと億康が『手(ザ・ハンド)』を出している。
「クソッ!やっぱり放置しとくんじゃあなかったぜ!」
「待てや、仗助ぇ~~~ッ!」
すると億康は空間を削った。
そして里美と仗助の前に康一が戻ってくる。