杜王町編・第3話 『ザ・ハンド』と『バッド・カンパニー』~虹村兄弟~
名前変換
この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ピキ――――ン!
何かを感じ取った里美。
「・・・・・」
「どうしたんスか?」
「ううん、何でもない。それより早く康一くんを助けよう」
「こいつはどうします?」
「そのまま転がしといて大丈夫でしょう、あれだけまともに当たったんだから、しばらくは目を覚まさないと思うよ。
それより、今は康一くんを・・・・つっ!」
康一の方に向かおうとした里美だったが既に康一は館の中へ引きづり込まれていた。
「康一くん!」
「ちくしょうッ」
2人は急いで建物の中へ入った。
「この矢は・・・大切なもので1本しかない、俺の大切な目的だ。回収しないとな」
引きづり込んだ主を見る2人。
「あなたが億康くんのお兄さん?」
「そうだ、俺の名は虹村形兆」
「なら形兆くん、その子を返してくれないかな?それからその弓と矢も・・・」
「断る・・・・このガキもだが空条里美、東方仗助、お前たちも俺のスタンドで始末させてもらう。
弟がヘマをしたのでこんな面倒くせえことになってしまったが、先に矢は回収させてもらう。
さっきも言ったようにこの矢は1本しかない、お前らを先に相手にしたら近所の奴らが見つけて折ってしまうかもしれない。
それじゃあ困るんだ、俺は几帳面なんでね。CDも聞き終わったらキチッとケースに閉まってから次のを聞く。大事な物だからそうするんだ、だから先に手元に戻しておく」
そして康一の首から矢を抜こうとする。
「無理に引き抜かないで、血が噴き出す!」
「他人の心配よりも自分たちの心配をするんだな、この屋敷に入れば俺の領域(テリトリー)だ。もう逃げられないぞ」
「兄貴!」
すると目覚めたのか億康が後ろにいる。
「俺はまだ負けてねえ!そいつらの攻撃は待ってくれッ!俺がそいつらを!」
「『攻撃』?」
億康の言葉に引っかかりを感じた里美、すると屋敷の中に何かを感じる。
「仗助くん、気を付けて・・・この屋敷には虹村兄弟の他に『何か』がいる」
次の瞬間だ。
「伏せて!」
「!」
仗助を里美が被さる形で伏せる。
すると億康の顔から血飛沫が上がった。
「「!?」」
「億康ゥ~~~~ッ」
倒れる億康に冷たく言い放つ形兆。
「どこまでもバカな弟だ・・・お前もしゃしゃり出てなければ俺の『バッド・カンパニー』は確実にあの2人を攻撃していたのに・・・しかもその攻撃軌道上にてめーが入ってくるとはな・・・。
ガキの頃から思っていたがお前のようなマヌケは早いとこ、そうなるのがふさわしかったな」
「あなた、弟に対してなんてことを・・・」
「そいつが悪いんだ、攻撃の軌道上に入ってきたそいつがなッ」
億康の顔には小さな穴が幾つも空いていた。
「いったい何だ!?この傷は!?どういう攻撃をしたらこんな傷がつくんだ!?」
「億康よ・・・『人は成長してこそ生きる価値あり』と何度も言ったよなあ・・・」
「兄・・き・・」
「お前は無能だ!『無能な奴は傍にいる奴の足を引っ張る』とガキの頃から繰り返し繰り返し言ったよなあ・・・・弟よ、お前はそのままくたばって当然だと思っているよ!」
「くっ・・・」
形兆の言葉に怒りが湧く里美だが相手は待ってくれない。
「仗助くん、また来る!」
「!」
今度は仗助のよこにある花瓶に無数の穴ができ、割れた。
「いったい!?どんな攻撃をしてんだ!?」
「わからない・・・でも闇の中から『何かが』私たちを狙っているのは、確実よ!!」
里美はアイス・フェアリーで氷壁を作る。
「『無敵の防御力』を持つ空条里美、我がバッド・カンパニーの攻撃を凌ぐとは・・・だが、どこからくるかわからない攻撃に易々とここまでは来れまい!
このガキは預かっておく、矢も未回収だからな」
そう言うと形兆は2階に上がって行った。