杜王町編・第3話 『ザ・ハンド』と『バッド・カンパニー』~虹村兄弟~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「ちなみに・・・逃げるヤツにゃあこうゆうこともできるんだぜッ!」
『手(ザ・ハンド)』が空間を削った、すると・・・。
「!」
「ほお~~ら、寄ってきたァ~~!『瞬間移動』ってやつさあ~~~~っ!」
「ぐっ!」
「仗助くん!」
「おめーも余裕かましてんじゃあねーぞ!」
「!」
億康は交互に空間を削り、仗助と里美を攻撃する。
「ハハハッ!これが兄貴も恐れる俺のスタンド、『手(ザ・ハンド)』の能力さ!
トドメさしてやるぜ、死ねい!東方仗助ッ!空条里美ッ!」
もう一度空間を削り、引き寄せようとする億康。
「君・・・本当に頭悪いんだね」
「何!?」
次に顔に衝撃が奔った。
「君のお兄さんの言ったように能力は『適した場所』で使おうね、こんな住宅が集まっているところでそんなのやり続けかたら怪我するよ」
どうやら仗助の後ろにあった住宅の植木鉢が億康の能力に引っ張られてきて、それが顔面直撃したらしい。
「しかし『空間を削り取る』能力ってーのは恐ろしいですよ、こいつがバカじゃあなかったら危なかった・・・」
「そうだね」
――――――――――――
その頃、承太郎は仗助の家を訪ねていた。何度かチャイムを鳴らしていると朋子がイラつきながら出てきた。
「誰よ!?うちは父親が脳溢血で亡くなってから後片付けでこれからのことやらで忙しいのよ、後日にしてくんなッ!」
しかし承太郎の顔を見るなり、朋子は固まった。
「あ・・・あなた、は・・・」
「?」
するといきなり朋子が抱きついてきた。
「ジョセフゥ~~~ッ!」
どうやら承太郎とジョセフを勘違いしているようだ(まあ、仕方がない・・・顔そっくりだし)
「ついに戻って来てくれたのねッ!待ってたのよッ!ず――――っとッ!ジョセフッ!」
涙をを流しながらギュウッと抱きついてくる。
「お父さんが亡くなってから本当に悲しくて心細かったのッ!こんな時に来てくれるなんてジョセフ!」
「・・・・・・」
「好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き――――ッ!」
「ガッカリさせるようだが、俺はジョセフ・ジョースターではない」
「え!?」
「よく見ろ、しわがないだろ?」
少し離れて頭の先から足までよく見る朋子。
「た、確かに・・・それに随分若いわ!」
「やれやれ・・・俺は孫の空条承太郎という。
詳しい話は仗助に聞いてくれ、俺は鬱陶しい話は苦手なんでな。
今日は仗助に会いに来たんだ、いるかい?」
しかし朋子はポーッとしている。
「仗助はどこかって聞いてんだが・・・?」
「えっ!あっ・・・仗助はまだ学校から帰って・・ません」
「そうか・・・じゃあ、今晩また来る」
そう言うと承太郎は車へ歩き出す。
「え・・・もう・・帰るの?」
「ああ、そう・・・あなたのお父さん、気の毒したな。
ジョセフ・ジョースターがもし、この町に来たならこれから起こる危機から必死にあんたを守るだろう。
しかし、ジジイは高齢だ。この町に来させるわけにはいかない。俺がジジイの代わりだ」
そう言うと車で承太郎は去った。
「・・・そっくりだわ・・ジョセフに・・」
走り去る承太郎の車を見つめる朋子。