第7話 力~ストレングス~
名前変換
この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「なんだっ!?」
一方船の上ではジョセフたちが同じく突然揺れ始めた衝撃に驚いているが、何より体がどんどん船に飲み込まれていく。
「こ、これは・・!」
「か、体が飲み込まれていく!!」
アヴドゥルやポルナレフ、花京院、ジュナの体も腰から、足から、どんどん飲み込まれていく。
「こ、この貨物船は!?
ま、まさか・・・この『船自体』がっ・・・!!」
どうやらジョセフたちも気づいたようだ。
―――――――――
「スタンドはこの『貨物船』だ!!」
「「っ!?」」
スタンドの正体に気づいた瞬間、承太郎と里美の体は船のパイプ管によって捕らわれ、壁に固定されてしまった。
――――――――
「すべて・・・なにもかもが、この船自体が巨大なスタンドだった!」
「この船がっ!?
し、しかし・・・水夫や女の子にも見えるスタンドがあるのか?」
「この実在感!エネルギーがあまりにも巨大だからと考えるしかあるまい!
そ、それにしても・・・このような巨大なスタンドを操るのは相当なパワーでなくては・・・。
花京院、ハイエロファント・グリーンを放って承太郎に連絡を・・・!」
「そ、それが・・・出せないんです!
ガッチリとスタンド自体が捕まえられている!!」
「それじゃあ、こういうことか!!絶体絶命・・・!
俺たちは既に完全に囚われている!!」
「ああ、その通りっ・・ゲホッ!
あ、圧迫が強まってきた・・・こ、このままでは・・胴体が切断されるぞ、ぜ、全員・・・」
「う、うかつだった・・・!」
―――――――――
ズズズズズ・・・・
「「「!?」」」
何もできない3人の前に船長の恰好をしたオラウータンが出てくる。
そして手にしている辞書のあるページを3人に向かって見せつける。
『ストレングス―Strength―』
意味は力、元気、勢い、助け・・・・そしてタロットで8番目のカード。
挑戦、強い意志、秘められた本能を暗示する。
「ウホッ」
得意げにキューブ型のパズルをするオラウータン。
『オラッ!』
「!」
スター・プラチナがパイプ菅を引きちぎっても新しいパイプ菅に縛られる。
「グフッグフッ!!」
〈 このエテ公、勝ち誇ってやがる・・ 〉
この船のすべての物が俺のスタンドさ、てめーらは完敗なんだよォ!
どーすることもできねーだろォ!!
このエテ公・フォーエバーはそう言っている!!
「グフッ!!」
バキャッ!!
完成したキューブを握り潰す。
ちらっ・・
「!」
「グフ―ッ!フ―ッ!」
フォーエバーは壁に縛られている里美を眺めて鼻息を荒くする。
里美はキャミソールとパンツを履いた状態で、しかもシャワー室にいたため、少々服が透けている。
厭らしい目つきで近づき、更には里美に触れようと手を伸ばす。
「つっ・・・」
気持ち悪くなり、涙目になる里美。
すると、フォーエバーの動きが止まった。
「!」
里美が床を見るとボタンが1つ転がっている。
「そのボタンはてめーのスタンドじゃねぇぜ」
「ピクッ・・」
ボタンを拾ったフォーエバーが反応する。
「フン、怒るか?
確信した勝利の誇りに傷がついたというわけか?
いや、傷はつかんね・・・・エテ公に誇りなんぞねぇからな」
「・・・ッ!!ウガアアァァ!!!」
馬鹿にされて怒ったフォーエバーは承太郎に飛び掛かる。
「そこんとこが、やはりエテ公なんだな」
するとスター・プラチナが指を2本立て・・・。
「傷つくのは・・・てめーの脳天だ!!」
指が伸び、フォーエバーが持っていたボタンを押し弾いた。
勢いよく弾きとんだボタンはフォーエバーの脳天にめり込む。