杜王町編・第3話 『ザ・ハンド』と『バッド・カンパニー』~虹村兄弟~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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アンジェロのことが片付いた後、仗助は日常の学生生活を送っていた。
母の朋子も少し落ち着いたのか親戚の家から戻ってきていた。
「ところでさあ、承太郎さんたちはどうしたの?」
ある日、仗助と康一は一緒に下校していた。
仗助の祖父が亡くなったので一時的に会話は控えていた康一だったが仗助から事の詳細を伝えられたので今は良き友人として接している。
「ああ、あの人たち『杜王グランドホテル』に泊まってるぜ・・・なんでも、まだこの町について調べることがあるそーだぜ。
俺はよく知らねーんだけどよ」
「ふ~~~ん」
「あら、仗助くんと康一くん」
「「?」」
声をかけられたので振り返ると里美が立っていた。
「あ!里美さん!」
「こんにちは。仗助くんも、この間は大変だったね」
「ああ、あの時はどうも・・・ありがとうございました」
「いいえ、こちらもこちらで迷惑かけたでしょ?」
笑って仗助に手を振る里美。
「それはそうと里美さん、ここにはどうして?」
「ん?本職の方で取材!」
「本職?」
「あ~、仗助くんには言ってなかったっけ。私、イラストレーターなの。
この町、自然豊かで空も綺麗だし、いいスケッチになると思って。あと写真を撮りにね」
ショルダーバッグの中にあるスケッチブックとカメラを取り出す。
「見てもいいですか?」
「どうぞ」
康一はスケッチブックを捲る。
「うわあ~~っ!スゴいよ、見て!仗助くん!!」
仗助もスケッチブックを見る、画用紙には温かみのある絵が描かれていた。
「・・・・」
「気に入った?」
「つっ!・・・ええ、スゴいっス・・・自然も動物も、人間も・・・いきいきしてる」
魅入っている仗助。
「なら今度、仗助くんを描かせて。康一くんもね」
「え?僕らがモデルに!?////」
「ちょっと・・・それは照れるっスよ///」
「フフフフフ・・・気が向いたらでいいよ、ん?」
他愛のない話をしていた里美だがふとある建物に視線を奪われた。
「・・・・・」
「どうしたんですか?」
里美の様子に気づいた康一が声をかける。
「いや・・・うん、仗助くん・・・」
「何ですか?モデルの件なら・・・」
「ううん、それは本当に気が向いたらでいいの。
そうじゃなくて、このお家って・・・人、住んでるの?康一くんは知ってる?」
仗助と康一の後ろの家を指さす。
「ここですか?いや~、確か3、4年ズウーッと空き家のはずですよ。ねえ?仗助くん」
「ああ、俺んちあそこなんで誰かが引っ越してきたのなら、すぐにわかるぜ。
それにホームレス対策で不動産屋がしょっちゅう見回ってるし・・・・どうかしたんですか?」
「この家の2階から誰かがこちらを見ているのが見えたの」
「2階からですか?」
康一は2階を見るが誰もいない。
「でも南京錠もかかっているし、窓も木の板で塞がれたままだし、『立入禁止』の札もついたままですよ」
「う~~ん、見間違いかな?」
「もしかして幽霊ですかね?」
「お、おい・・・変なこと言うなよ、康一・・・」
「あれ?もしかして仗助くん、幽霊とか苦手?スタンド能力はあるのに?」
「スタンドとは別モンですよ!俺んち、目の前だし・・・幽霊とかダメなんスよ」
「仗助くん、大丈夫だよ」
康一が中を確かめようと門から顔を覗かせ、中を見る。
「あ、康一くん!勝手に入ったらダメでしょ!」
「だって気になるんですもん、本当に人がいたのかなあ~~・・・」
ふと視線を移すと、門の右内側に人の足が見えた。
ズボンと靴を履いた人間の足が・・・。
「あっ!」
そう康一が声を上げた時だ、その足によって門が押され、康一は門の間に首を挟まれた。
「ウゲ――――ッ!」
「「!」」
「人の家を覗いてんじゃねーぜ、ガキャア!」
門の内側には制服を着た男が立っていた。