杜王町編・第2話 アクア・ネックレス~片桐安十郎~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「仗助くん、君にも少し関りがあることだよ。君のスタンド・・・」
「『クレイジー・ダイヤモンド』のことですか?」
「ええ、君がその能力を発現させることになったのは4歳の時に高熱に魘されたことが原因。その根本にあるのが今、アンジェロが『学生服の男』に聞いたDIOという男の存在」
「DIOは10年前に実在した人物だ、こいつはその名を知っていた、『学生服の男』とやらもな。
1988年にDIOという男が何故、突然スタンドを身につけたのか疑問だったが、こいつが喋った内容に答えがあるようだな。
新しい敵かもしれん!そいつの持つ『弓と矢』も・・・」
承太郎がそう言いかけたとき背後から悲鳴が聞こえた。
振り向くと少年がゴム手袋に首を絞められている。
「つっ!仗助くん、ヤツのスタンドは!?」
気づくと手にしていたゴム手袋がない。
「バカめ――――ッ!俺の話に聞きほれて俺のスタンドのことを忘れていたようだな!
ゴム手袋ごと這いずって逃げていたのさっ!パワーはないスタンドだが、ガキの脳ミソをほじくるぐらいの力はあるぜッ!」
「あううッ!」
少年の口や耳に入ろうとしている。
「仗助!さっさと俺をこの岩から出しやがれッ!」
「俺の心の中に・・・・今いち、おめーに対する怒りが足りなかったか」
ポケットから櫛を出して髪を梳かす仗助。
「何やってんだァ――――ッ、チンケな髪なんかイジッんじゃあね――――っ、ガキをブッ殺すぞ――――ッ!早く出せっつったら出せィイイイイイ――――ッ!」
アンジェロの言葉に承太郎と里美はハッとしたが・・・。
「俺の髪が・・・何だって!?」
「ま、待ちなさい!仗助くんッ、ヤツのスタンドならッ・・・」
『どらららあああ!!』
制止も虚しくアンジェロのめり込んだ岩は打ち砕かれた。
「やはり、さっきは怒りが足りなかったぜ。このゲス野郎はこのぐらいグレートに岩に埋め込まなきゃあいけなかったぜ」
「凄まじいスピードだ。
しかし、やれやれ・・・ついていけないのはこいつのスタンドのスピードではなく、こいうの性格のようだぜ」
「まあまあ・・・」
少年の方を見るとゴム手袋は動きを止めて、地面に落ちていた。
少年は恐怖で逃げて行っていた後だった。
「確かに凄まじいけど頼もしい味方じゃない。
それから仗助くん、君はそのカッとなる性格、少ーし直した方がいいかもね」
「え?」
「もう少しアンジェロから話を聞きたかったんだけどなあ。
さっきも言ったように弓と矢は君のスタンド『クレイジー・ダイヤモンド』と関係がないわけではないし、あの矢によって私たちのスタンドも発現したのかもしれない」
「どういうことですか?」
「それは長引くから、弓と矢が見つかり次第話すよ。君もスタンドについては知識がまだ浅いようだしね。
とりあえずアンジェロのことは片付いた。まず、やることは『学生服の男』の捜索・・・」
「そうだな、やれやれ・・・まだ帰れそうもないぜ」
「と、仗助くんのお家の修繕ね」
「「は?」」
「あら、忘れた?アンジェロが穴を開けたせいで仗助くんの家、雨漏りでビショビショだよ?
それに仗助くんが八つ当たりした家具もね」
「あ・・・」
現実に引き戻された仗助はまたアンジェロ(今はアンジェロ岩)を睨みつけた。
「行くよ、仗助くん!水に関しては私が何とかするから、ね?君にはまだ修繕での『お仕事』が残ってるから頑張って!承太郎も、力仕事は手伝ってね!」
「「・・・・・」」
承太郎と仗助は抵抗することもなく、ただ里美を引っ張られるだけだった。
続く