杜王町編・第2話 アクア・ネックレス~片桐安十郎~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「岩と一体化して、この町のこの場所で永久に生きるんだな」
〈住みよい町をつくろう、杜王町〉
名所 その① 「アンジェロ岩」
道標として、また恋人たちの約束の場所としてその不気味な外見とはうらはらに町民に親しまれている。
行き方:杜王町定禅寺通りバス停下車③番バス 徒歩1分
「ところでアンジェロ!喋れるうちに聞いておくが・・・何故、てめーは刑務所の中で急にスタンド使いになれたんだ?
その謎は放っておくわけには俺たちにはできないんでな」
「!!」
「あなたは生まれ持ってのスタンド使いではない、もしスタンドを使えていたのならもっと『最低最悪』の罪人になっていたでしょうし、犠牲者も多くなっていたはず・・・何より、刑務所に入ること自体なかったはず。
ということは何らかの事情であなたは『急にスタンド能力が使えるようになった』と私たちは考えている」
「ぐがががが・・・・」
里美が言うと観念したかのように話し始めるアンジェロ。
「フン、話してやるぜッ!どうせお前らはあの人にブッ殺されるんだッ!
だからブチまけてやるぜッ、ああ!そうだよ!俺はスタンド能力を貰ったんだよ、あの『学生服の男』からな!!」
「『学生服の男』?」
「ああ、あの野郎が俺を『スタンド使いにしてくれた』んだよォ!
あれは去年、1998年・・・死刑執行の半月ほど前の夜だったぜ。
あの夜、俺は眠れなくってよう・・・独房の天井のスミばかりボケーッと見てたんだ・・・。その時だ、誰かが闇の中からじっと俺を見てたんだよ。
てっきり俺はクソッたれの看守が覗いてるのかと思ったが、違っていた。
男がいたのさ、俺が寝ているベッドの頭のこお~~~~~んな近くによおぉお~~~っ!」
「看守に気づかれずに独房に・・・」
「そいつもスタンド使いか」
「かもね、ところでアンジェロ、その男は学生服を着ていたのよね?」
「学生服ってのはそういう風に見えたんだよォ、だから『ガキ』とは言わずに『男』と言ったんだ、顔も暗くて良く見えなかったし、若いようでもあったし、年寄りのようでもあったからな。
しかし、俺は・・・そいつが何者だと思うより前に『いつからいたのか』、次に『どこから入ってきた』のかと思った。
それを言葉にしたとき、男が弓と矢を持っていることに気づいた。
とてつもなく古い弓矢だった!『何百年も経っている』、そんな感じだった!
そして、いきなり俺に向かって弓矢を引き始めたんだ!!」
「そして矢に貫かれた」
「ああ、そうさ!口の中をな!
マジにぶるったぜッ!叫ぶ暇もなかったッ・・・・だが、俺は死ななかった、生きてたんだよ。
そしたらその男はこう言った。
『生きてたな、おめでとう』ってな!
お前には素質がある、素質のない者は死んでいた、この『聖なる矢』で貫かれ・・・生きていたということは、すなわち・・・お前は今、ある『才能』を身につけたのだということだ、それはかつて『ディオ』という男が『スタンド』と呼んでいた才能だとも言っていた!」
「!」
「『ディオ』・・だと!」
アンジェロの口から放たれた名前に驚愕する承太郎と里美。
「その男は自分と同じくスタンド使いの仲間を増やしていると言った、俺に脱獄して好きなことをやれともな!
『金儲け』、『遊び』、『人殺し』、精神の赴くままにとな、そして最後に自分も杜王町にいることを伝えて、立ち去った。
これが俺のスタンドのルーツさ!
その男が何者で俺を仲間にして何をしようとしているのかは俺は知らねえ。
まあ・・・・どうだっていいのさ、楽しけりゃあ仲間になるつもりでいたがね」
「くだらねえ、ホラ話だぜ!そんな話信用するヤツなんざいねえ・・・」
「いいや、俺は信用するぜ」
「私も」
「え!?マジっスか!?」
『信用する』と言った承太郎と里美に驚く仗助。