杜王町編・第2話 アクア・ネックレス~片桐安十郎~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
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「アンジェロ、アンタの言うことに私は全く共感なんかしない。
女は弱いから先に私の中に入ったんだろうけどそれがアンタの命取りよ!」
里美はそっと口に手を添える。
「仗助くん、そこのゴム手袋、片方だけ取ってもらってもいい?」
「え?あ、はい・・・」
ゴム手袋を受け取るとアイス・フェアリーが里美の口からアクア・ネックレスを引っ張り出してゴム手袋の中に入れてしまった。
『ブギャ―ッ!』
「ゲホゲホ・・・汚いけどごめんね。
でも『水を操ることが出来る』のが自分だけだと思ったら大間違いよ」
手袋の口を素早く結んでしまった里美。
手袋の中ではアクア・ネックレスがアイス・フェアリーの髪の毛に拘束されたまま暴れまわっている。
「仗助くん、そこの窓のところからこのゴム手袋、思いっきり揺さ振ってごらん」
ポイッと仗助に渡す里美。
『ドララララアア――――ッ!』
仗助のスタンドが思いきり、ゴム手袋を振り回した。
「うおおおおっ!!!うぎゃああああ――――っ!」
当然、アクア・ネックレスの本体のアンジェロも吹っ飛んだ。
「なるほど、本体はあそこか」
アンジェロの居場所を確認した3人は早々と駆け出す。
「ハアー、ハアー、ハアー・・・・しっ、しまったあ~~~!」
木から落ちたアンジェロは体の痛みに耐え、何とか立ち上がろうとしたが・・・。
「ゲェッ!」
時すでに遅し、3人は後ろに迫っていた。
「てめーが・・・」
「アンジェロか・・・・」
「ヒイィッ!」
逃げようとするも・・・・。
「ふべッ!!」
「往生際が悪いよ~~?」
アイス・フェアリーの髪の毛がアンジェロの足首に巻き付いている。
「ちくしょ~~~ッ!!放しやがれ、このアマッ!」
「仗助くん」
『ドララア――――ッ!』
「ゲェッ!」
口汚く睨んでくるアンジェロに里美は仗助に合図をする。
意図が分かったようで仗助もまた激しくゴム手袋を握り、振り回した。
「ひいいいいいいい!!!」
「自分の立場・・・わかってる?」
にーっこり笑っているが目が笑ってない里美、更に笑顔すら浮かべていないガタイの良い男が両サイドを固めている。もはや恐怖しかない。
「ま、まさか・・・おめーら、この俺を殺すんじゃあねーだろうな!?
そりゃあ、確かに俺は呪われた罪人だ!脱獄した死刑囚だッ!
しかし日本の法律が俺を死刑にするからといっておめーらに俺を裁く権利はねーぜ!
仗助ッ!俺はおめーのジジイをブチ殺してやったがオメーに俺を死刑にしていい権利はねえッ!
もし俺を殺したらオメーも俺と同じ呪われた魂になるぜェッ!ヒヒヒヒヒ!!」
此方を指さして一頻り言い放つアンジェロだが、次の瞬間、仗助のスタンドに手を殴りつけられた。
「人を気安く指さしてがなりたてるんじゃあねーぜ」
「ブぎゃああああ!!」
なんと仗助を指さしていた右手が背後にあった岩と一体化している。
「誰も、もうおめーを死刑にしたりしないぜ・・・・俺も、この承太郎さんも里美さんもな。
もちろん日本の法律もおめーを死刑にはしない、刑務所に入ることもない」
「仗助・・・あとは任せるぜ」
承太郎と里美は距離を置く。
「い、いったい・・・何をする気だ!?てめーらはぁぁぁぁ!!」
後ずさるアンジェロ。
「永遠に供養しろ、アンジェロ!
俺のじいちゃんも含めて、てめえの殺した人間のな!」
『どらららあああ――――ッ!』
アンジェロは仗助のスタンドによって岩に埋め込まれた。