杜王町編・第2話 アクア・ネックレス~片桐安十郎~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「承太郎、血がッ・・・」
「大した事ねェ、それより中に入るぞ!」
アクア・ネックレスにつけられた傷を拭うと家の中に走る承太郎、里美も続く。
「仗助!」
「承太郎さん、里美さん、いつの間にか湯を沸かしたヤツがいますよ・・・、水道の蛇口も捻られている・・・」
「アンジェロのスタンドが家の中に入った、奴はお前がみずを飲むのを待っていたのではない、雨を待っていたのだッ!」
「仗助くん、奴はもうこの家の水の中に入ってしまっている!こっちに来て、水蒸気も水分は含まれている!!」
里美が告げるも沸騰したやかんの蒸気がアクア・ネックレスとなり仗助の体内に入ろうとする。
『どららららららぁぁ――――ッ!』
また瓶で捕まえようとするも失敗する、蒸気は物体ではないので瓶に収めることはできない。
「グレートですよ、こいつはァ・・・瓶に捕まえることができねえ」
「湯気には近づくなよ、吸い込んだらやばい、この台所か出るぞ!」
「それがですね・・・・どうも、ここから出たところで済む話でもなくなってるようっスよ」
ポタポタ・・・
「「!」」
天井を見ると雨漏りをしている、どうやらアンジェロは屋根にや天井に幾つも穴を開けて家全体を水で覆っているようだ。
台所から出てみるとお風呂場からも湯気が出ている。
「風呂場もか・・・・これでこの廊下も進むことが出来ないッ!
アンジェロ、侮っていた・・・結構頭のきれるやつだぜ・・・・」
「フフ・・フフフフフ・・・」
「「?」」
窮地に立たされているというのに仗助が笑っている。
「なにがおかしい?仗助・・・追いつめられちまったんだぜ!」
「だってですよ、じいちゃんの仇がこんなそばまできてくれてるんっスよ、承太郎さん!グレートですよ、こいつはぁ~~~~っ!」
「結構ポジティブだね・・・仗助くん」
「んなこと言ってる場合じゃあねーぜ、パワーのないスタンドだから甘く見ていたが・・・・『水の中に混じる』というのがこれほど恐ろしく狡猾に迫ってくるとは思わなかったぜッ!」
確かに湯気、熱湯、冷水、雨水とすべてが今、アンジェロの味方だ。徐々に迫ってくる。
「さて、仗助くん・・・・君はこの状況、どうやって切り抜ける?」
「『切り抜ける』・・・ね、そいつはぁ、ちょっと違いますね、俺なら『切り抜ける』じゃあなくッ!」
『どらッ!』
仗助のスタンドが壁を殴り壊した。
「『ブチ壊し抜く』です!さあ、早くこっちへ、壁が戻りますよ」
2人はすぐに壁の向こうに移動した。
「助かったよ、仗助くん・・・これで蒸気は何とか・・・つっ!?」
「なっ!」
「加湿器!」
「うぐっ!」
壁が戻り、一安心した里美が振り向いたとき、そこには加湿器があり、湿気をまともに浴びた。
「里美ッ!」
「里美さんッ!」
『勝った!予想通りだぜ!追いつめれば壁を壊してこの部屋に来ると思っていたぜ!!』
アクア・ネックレスは里美の口から体内に入り込む。
『ウププッ!クケッ!ウプッププププ!!競馬でも試験の問題でもよォ~~っ、予想したことがその通りにハマってくれると今の俺みてえに「ウププッ」てな笑いが腹の底からラッキーって感じで・・・込み上げてくるよなあ~~!!』
「うぐっ、ぐっ・・・ああ・・」
「里美ッ!」
「アンジェロッ!てめーッ!」
「待って、仗助くん・・・」
里美が朋子にしたようにしようとするのを止めた。