杜王町編・第2話 アクア・ネックレス~片桐安十郎~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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その後、仗助の祖父は脳溢血という死因で葬式が出された。
朋子は現実を受け入れられないという風に父親の遺品の入ったクローゼットを見ていた。
しかしアンジェロのことが片付いていないまま、ここにいさせるわけにはいかない。
仗助は朋子にしばらくは(心のケアも考え)親戚の家に行ってもらうように薦め、送り出した。
「缶か瓶詰めの飲料水と食物以外は口にするな」
承太郎が仗助だけ残された家の水回りを止めて、持参したペットボトルや水の小タンク、食物を差し出した。
「アンジェロを倒すまでだから・・・ね」
「!」
「・・・・・・」
「大丈夫っスよ、別にキレちゃあいませんよ。チコッと頭に血がのぼっただけです・・・冷静ですよ、全然ね」
冷静という割にはピリピリしているし・・・なにより・・・・。
「『冷静』というわりには・・・・いろいろ物に当たってるみたいだけど」
「まあ、仗助の家の家具だから俺たちの知った事じゃあないんだがな・・・。
それより仗助、お前のその唇の傷・・・先日、俺が殴った時の傷だな。お前のスタンドは『自分自身の怪我は治せない』のか?」
「自分で自分の傷は治せないです」
「もしアンジェロがお前の体内に入ってきたらどうする?」
「死ぬでしょうね、侵入されたら俺の負けです」
「よくそんなにきっぱり言えるね、潔いな・・・」
「まあ、体内に入られない様にすることはもちろんだが、もし負傷したのなら里美に言え」
「え?」
仗助がきょとんとする。
「私のスタンドは『氷を操る』能力とは別に治癒の能力もあるの。それが自分であっても他者であってもね、ただし私の能力は生きている生命、主に人間や動物などに限られる。
だから仗助くんが負傷したときは私が治すよ」
「はあ、ありがとうございます」
「・・・・アンジェロを倒すにはスタンドを捕まえるしか倒す道はねえようだ。
殴っても無駄、本体はどこかわからねえやつとなると捕まえるしか方法がない。
1度逃げられてたことでかなりやばい状況になっているがな」
「そうだね、空き瓶は用意してはいるけど・・・・同じ手に2度かかる奴とも思えない。警戒しているだろうし、何か別の手でかかってくる」
「別の手って・・・思い当たる事でもあるんですか?里美さん」
「いいえ、手段はまだわからない・・・何せ『体内に入り込む』以外に奴のスタンドの正体がわからないから。
でも、奴は今もこの家を見張っている。当然、私や承太郎が来たことも知っているはず・・・・わかるのは、ヤツは早めに決着を付けにくることだけ」
そして3日が経過した。
「里美、あれから3日経つが・・・・何故ヤツは何も行動を起こさないのか分かるか?
こんなに傍まで近づいてきているにもかかわらずによ」
承太郎の視線の先には足跡があった、おそらくアンジェロのものだろう。
「わからない・・・でも前回、仗助くんに瓶に閉じ込められたことがあるから用心しているはず」
「ああ・・・・しかし、用心といっても何故、日を空ける必要があるのか?何か待っているとでもいうのか・・・」
「うーん・・・そうね、ん?」
その時、肌に湿り気を感じた。
見上げると空は曇り、ポツポツと雨が降り出していた。
「あー、降ってきちゃった!そういえば今ぐらいの時間だって・・・」
そこまで言ったとき里美はハッとした。
「承太郎、『雨』だよ!」
「!」
すると承太郎は自分の肌にも湿り気を感じた、しかしそれは雨ではない。
『オラアッ――――ッ!』
ドオォン
ビシャッ
スター・プラチナがアクア・ネックレスを殴り飛ばした。
『妙な奴らがいるかと思ったがてめーらもスタンド使いか・・・!
フン、まあいい・・・俺はこの時を待っていたんだ、雨が降るのをなぁ~~~っ!
もうこの家は俺のものだッ!おめーらはもう雨の中、出られないッ!』
アクア・ネックレスは2階の窓の隙間から中に入り込んだ。