杜王町編・第2話 アクア・ネックレス~片桐安十郎~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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『いい気になってたんだよォ!てめ~~~~は!クックックッ!
いい気になっている奴が絶望の淵に足を突っ込むのを見るのは・・・・最高に気分が晴れるぜェェェェ~~~ッ!』
『どららららららあ~~~~~――――ッ!』
仗助のスタンドがアクア・ネックレスを殴りつける。
『あ・・・あぶねえ・・・なんてパワーだ・・・』
窓枠に飛び散ったアクア・ネックレスは仗助を睨みつける。
『東方仗助、てめー、まだいい気になっているな・・・。必ず、殺ってやる!いいな・・・必ずだ!』
そういうと窓枠の隙間からアクア・ネックレスは逃げた。
「仗助くんッ!」
その時、中の異変に気付いた承太郎と里美が駆けつけてきた。
「瓶の栓をうちのじいちゃんが開けちまった、しかし心配ないぜ、ちょっとしたキズだ」
仗助のスタンドが祖父の体を元に戻す。
「こんなキズくらい簡単に・・・」
確かにキズは治った、しかし起きる気配がない。
「そんなハズは・・・目を・・・覚ますはずだ。
俺のスタンドは『傷を治せる』、子供の頃からやってる、足の骨折も治したことがある、じいちゃんのキズだって完全に治した」
仗助は祖父の体を起こす。
「おい、じいちゃん!ふざけると怒るよ!夜勤明けでマジで寝ちまったのか?!」
揺さ振っても祖父は目を醒まさない。
「仗助くん」
「里美さん、キズはちゃんと・・・」
「・・・・・・」
里美は首を横に振った。
「仗助・・・・人間は何かを破壊して生きているといってもいい生物だ。
その中でお前の能力はこの世のどんな事よりも優しい、だが・・・生命が終わったものは、もう戻らない。お前のスタンドにも戻せない・・・」
「君のスタンドは『生命があるもの、形あるものを治すことができる』もの・・・君のお祖父さんの命はもうここにはないの・・・体は治せても、命までは戻せない」
承太郎と里美は仗助に言い聞かせるように伝えた。
「・・・・・」
仗助はそれで自分の祖父が死んでしまったのだと納得した。
「この人は35年間、この町のお巡りをしてきた。
出世はしなかったけど、毎日この町を守ることがこの人の仕事だった。
今さっきもアンジェロの仕事と思われるニュースを聞いた時、この人は『この町を守る男』の目になっていた」
「ヤツ(アンジェロ)は何人も殺している。死体が見つかっていない町の人間も何人もいるはずだ。
ヤツに殺人の理由はない、趣味みたいなものだからな、これからも殺すだろう。
まずはお前とお前のお袋さんを殺してからだろうがな・・・・」
「させねーっスよ」
仗助は立ち上がった。
「俺がこの町とお袋を守りますよ、この人の代わりに・・・どんなことが起ころうと・・・」
仗助の顔は『祖父の遺志を受け継ぐ男』の顔になっていた。
「うん、そうね・・・じゃあ、最初にやることはもう分かってるね」
「ええ、必ずヤツを・・・アンジェロの野郎を探し出す!」