杜王町編・第2話 アクア・ネックレス~片桐安十郎~
名前変換
この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「まさか・・・この町に、この片桐安十郎の他に同じスタンド使いがいたとはな・・・」
昨日、仗助に強盗を邪魔されたスタンド使いである片桐安十郎(通称:アンジェロ)は仗助のことを調べるため変装して自宅や周辺をうろついていた。
「東方仗助・・・てめー、調子にのってるなぁ・・・。
結構あったかそうな家庭に住んでるじゃあねーか!
美人でピチピチのお袋さんもいてよ~~、羨ましいぜ!」
安十郎は牛乳瓶を2つ、仗助の自宅前に置いた。そうアンジェロは本日、牛乳の配達員に変装していた。
「あッ!牛乳屋さん!そこ気を付けてよッ!」
そこへ仗助の母の朋子が声をかける。
気づいた時には足に違和感を感じた、見ると犬のフンを踏んでしまったようだ。
「やっちゃった?」
「ええ・・・・そのようですね・・・ハシッコをチョコッとですけど」
「チクチョー、頭にくるのよ!人の家の前で犬にウンコさせて片付けない奴がいるのよ!
今そいつを、ビニール袋に取っといて明日、飼い主のポケットに入れてやろうと考えていたところだったのよ。
大丈夫?汚れたわよね」
朋子の手にはスコップがある、どうやらフンを処理するためにガレージで探していたようだ。
「いえ、まあ・・でもよくあることなんですよ、気にしないでください。
牛乳、そこに置いておきましたんで・・・・それじゃあ」
自転車に跨ったアンジェロ。
「あら?あなた、いつもの牛乳屋さんじゃあないわね」
「ええ・・・今朝だけの臨時なんですよ」
「ふーん」
「細かいことを言うようだけど、この牛乳フタのところが破れてるわよ」
「あれ?そうですか?」
「そうよ、ここよ、ここ!」
朋子が差し出してきた瓶は確かにフタが捲れている。
「ああ、確かに破れてますね。すみません、お取替えします」
安十郎は別の牛乳を渡した。
「ありがとう、でも本当に靴大丈夫?洗って行く?」
「いいえ、ギリギリ無事でしたから」
「そう、ご苦労様」
「はい、またよろしくお願いしま――――す」
アンジェロは仗助宅を後にした。
「ちくしょう!」
ある程度離れたところで例の牛乳瓶を取り出したアンジェロ。
「あのアマめ!」
破られていたフタからスタンド『水の首飾り(アクア・ネックレス)』が飛び出した。
「結構注意深い女だぜ!
この牛乳をあの女か、仗助が飲めば俺のスタンド、名付けて『水の首飾り(アクア・ネックレス)』を取り憑かせてやったやったのによッ!」
どうやら出ばなを挫かれたようだ。
「東方仗助、おめーは昨日の野次馬の中から1人だけいい気になって出てきたのが気にくわねぇ!
おめーの人生と心と生命を破滅させてやるぜ、いい気になっている奴が破滅する姿を見るのは楽しいからな・・・ヒヒ」
アンジェロは次の行動に出た。
――――――――――――
「だからですね・・・」
同じ頃、仗助は洗面所で髪型を整えながら承太郎と電話をしていた。
「そのスタンドは男に取り憑いていたつーか、ただ体の中に入ってただけで攻撃はしてこなかったスよ」
「近くにアンジェロはいたか?」
「え?誰ですって?」
「写真の男だ、奴の名は片桐安十郎といって通称・アンジェロだ。
どうだ?周囲にはいなかったか?」
「いや・・少なくとも俺の視界にはいなかったっス」
仗助はいまいち髪型が決まらないためイライラしていた。