杜王町編・第1話 クレイジー・ダイヤモンド~東方仗助~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「あと一撃でぶっ壊せるぜ!!」
「承太郎ッ!」
「野郎・・・」
「どららあああ!!」
盾を打ち砕いてアイス・フェアリーを倒したと思った仗助、しかし、パンチには盾を破った手応えはあっても人体に当たった手応えはない。
「何!?」
いつの間にか承太郎と里美は自分の後ろにいた。
「承太郎・・・あなた・・・」
里美は分かった、承太郎がスター・プラチナで時を止めたのだ。
〈久しぶりに・・・実に10年振りに0,5秒だけ時間を止められたぜ。
時を止められなければやられないとしてもどちらかが負傷していた・・・それにしても仗助のスタンド・・・〉
承太郎は自分の帽子に触れる。
帽子のつばがパックリ割れていたかと思えば変形している。
「てめー、いつの間に・・・ブッ!」
仗助は移動した承太郎と里美に困惑したが間髪入れずに承太郎に殴られた。
「承太郎!!」
里美が承太郎の腕を掴んだ。
「きゃあ!!」
「仗助くん、大丈夫?」
「何すんのよ!こいつ!!」
女子高生たちが口々に文句を言ってくるが・・・。
「やかましいッ!俺は女が騒ぐとムカつくんだッ!」
承太郎の一声であっという間に静かになった。
怯えるかと思った女子高生たちは「はあーい」と若干顔をポーッとさせて去って行った。
「全く、承太郎・・・相手は高校生なんだよ?」
「フン・・・」
「仗助くん、大丈夫?立てる?」
里美は仗助に手を差し伸べるが仗助は『いらない』と自力で立つ。
「・・・・君に会いに来たのは、もう1つ理由があるの。まずはこの写真を見て」
里美は内ポケットから1枚の写真を取り出して仗助に見せる。
その写真はある建物が写っていた、しかしそれとは別に・・・。
「なんですか?これ、顔・・・?」
写真には建物を覆うように人間の顔のようなものが写っていた。
「ジョセフさんが自分のスタンドであなたを念写したときこれが写ったの。
つまり、この町には何か・・・『危険なものがいる』、この顔のような者は間違いなく『スタンド』、これが君に直接関係あるかはわからないけど、さっきも言ったように『スタンド』は『スタンドを使う者にしか見えない』、さらに言うと『スタンド使いは引かれ合う』、無意識にでも出会ってしまうもの。
だから君と私たちが出会ったのもジョセフさんのことはあるにしろ運命だと私は思ってる。
そしてもう1枚・・・・この男には用心して」
もう1枚写真を渡した、その写真には男が写っていた。
「おそらくその男は『スタンド』の本体、見つけても迂闊には動かないこと。
康一くん、君もこの男には用心してね。近づいたりすることはもちろん警察もダメ」
「え?どうしてですか?」
「君もさっきのやり取りを見ただろうけど君はスタンド使いではない一般人。
仗助くんと承太郎が見えているものが見えていないと私は思えた。
警察も一緒、スタンドは一般人には到底どうにかできるものじゃないの。
この人が見つかるまで私と承太郎はこの町のホテルに泊まるわ」
「明日また会いに来る、仗助!てめーの能力はすげえ危険だ・・・・むやみやたらとカッとなって使うんじゃあねーぜ、さっきみたいなことになるからな、いいな」
「ちょいと待ってくださいよ!そこまで言っといて・・・」
「仗助くん」
「何ですか!」
承太郎に掴みかかろうとした仗助だったが・・。
「にゅ・う・が・く・し・き!いいのかな?」
里美が時計を見せると焦り出す。
「だああああ!!!忘れてた入学初日から遅刻したらお袋になんて言われるか!
ちくしょ、明日、必ず話は聞かせてもらいますからね!!
おい、お前・・・『康一』だっけか?行くぞ!急げ!!」
「う、うん!!」
2人は走って行った。
「やれやれ・・・フフフッ」
学生服の後ろ姿を見て笑っている里美。
康一が出会った奇妙な人物の最後の1人がこの『東方仗助』だ・・・見た目は派手だけど、なにやら家庭問題複雑らしい・・・。