杜王町編・第1話 クレイジー・ダイヤモンド~東方仗助~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「はははは・・・ごめんなさい、あまりにもリアクションが身内に似てるもんだからっ・・・」
「里美、遊んでるんじゃあねーぜ・・・ったく。
『東方仗助、1983年生まれ。
母の名は朋子、母親は当時21歳。東京の大学へ通っていた』」
「・・・・!」
「『生まれた時よりこの町に住んでいる。
1987年、つまり4歳の時に原因不明の発熱により50日間、生死の境を彷徨った経験あり』
父親の名前は・・・・」
そこまで言うと何とも言えない気持ちになった承太郎。
「承太郎・・・」
里美が肩を叩く。
『はあ・・・』と心の中でため息をつき、改めて仗助を見た承太郎。
「父親の名前は『ジョセフ・ジョースター』
現在、79歳・・・ジョースター不動産の創始者だ」
康一は傍らで聞いていてビックリ、それはそうだ、アメリカで有名な不動産王だからである。
「ジジイはまだ元気だが遺産を分配する時のため調査をしたら、なんと君という息子が日本にいることがわかった。
ジジイ自身も知らなかったらしい・・・あのクソジジイ・・・『わしは生涯妻しか愛さない』などと聖人ぶったセリフを吐いておきながら、てめーが65歳の時に浮気して、しかも子供までいたとは・・・」
「承太郎・・・言い過ぎだって」
「おっと、すまない。口が悪かったな・・・名乗っていなかったが俺は空条承太郎。
血縁上はお前の『甥』ってやつだ」
「私は妻の里美、あなたの『義理の姪』よ。と言って私もジョースター家の人間だから血縁上では距離の近い姪ってことになるんだけど」
「はあ・・・」
ついていけてるようないけてないような曖昧な返事をする仗助。
「時間もなんだから歩きながら話さない?康一くんも、学校はどこ?」
「ぶどうヶ丘高校です・・・」
「なら仗助くんと同じね、一緒に行きましょ」
――――――――――――
こうしてぶどうヶ丘高校の通学路を歩きながら仗助と康一は承太郎と里美の話を聞くことになったのだった。
「・・・・ということで、君にはいずれジジイの財産の3分の1がいくことになるな。
そのことを俺と里美が代わりに伝えに来た、ジジイの浮気って奴がバレてジョースター家は今大騒ぎだ」
「え!そうなんですか?」
「ええ、私の大姑にあたるスージーさんが結婚61年目にして怒りの頂点って感じ・・・?」
苦笑しながら話す里美。
するとみるみる青ざめた表情になる仗助。
「すみませんです――――ッ!俺のせいでお騒がせしてッ!」
思いっきり謝罪された。
「え?」
「!」
承太郎も里美もビックリである。
なんせ知らなかったとはいえ16年も自分のことを放っておいた父親が今更、財産を分配すると言って来たのだ。
しかもそれを高齢だからと自分自身ではなく(年が離れた)甥夫婦が伝えに来た。
承太郎は里美はまだしも自分は隠し子である仗助に殴られる覚悟で来たのだ。
しかし、話を聞いた仗助は殴るどころか怒りせず謝っている。
「えっと・・やっぱり家族がトラブルを起こすのはまずいですよ。
俺の母は真剣に恋をして俺を産んだと言っています、俺もそれで納得しています。
俺たちに気を使わなくていいって・・・・その・・・『父さん』ですか・・・、ジョースターさんに言ってください。以上です」
すると里美が仗助の前に出た。
「君は優しいんだね、仗助くん」
「はい?」
「お母さんが好きだからそう言ったんでしょ?
同じ女だからかな・・・・私にも少しわかるの。
お母さんの朋子さんは真剣にジョースターさんを愛していたから君を授かったことに喜んで、君も産んでくれたお母さんに感謝してるんでしょう。
だから事情が事情でも自分たちのことで他の家族の関係が崩れることが嫌だった。
人に対して愛情が無いと考えられないし、言えない言葉だよ。
だから君は優しいね、お母さんからたくさん愛情を貰ったんだね」
「あ・・はあ・・どうも///」
何となく恥ずかしくなってきた仗助。
そこへ――――
「あ!仗助くんだわ!」
「ホントだ!」
「仗助くーんっ♡!」
3人の女子高生がやってきた。